Deepな恋！Part3 (ページ2)

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再び迫る恐怖ページ2

SIDE：you

今日は第8話の撮影日。

支度を済ませたタイミングでのんちゃんからマンション前に着いたと連絡が入り1階に降りる。

エントランスを通り抜ける時、並んだポストから白い封筒が飛び出しているのが目に入った。

私の部屋のポストだ... ひとまず白い封筒を抜き取って外に止まっている車に乗り込む。

安藤「おはよう。 ...それどうしたの？」

『ポストに挟まってて...』

封筒を開けると1枚の紙が入っていて、そこには"もうすぐで迎えに行くよ"と書かれていた。

ここ最近は何もなかったから油断していた... 一気に怖くなる。

『っ...！』

安藤「A？』

私の様子がおかしいことに気づいたのんちゃんが持っていた紙を奪う。

安藤「...！ A、これ事務所に報告する。」

『う、うん...。』

安藤「封筒ある？」

『これ...』

のんちゃんは封筒を確認すると、事務所に電話をかけた。

いろいろ状況を説明しているのんちゃんだったけど、しばらくして電話が終わり車を走らせる。

安藤「できるだけ側にいるようにするけど、Aも1人にならないようにして。」

『うん。』

安藤「それと、この封筒住所が書かれてないから、犯人はAの家まで来てる可能性が高い。家に帰るのは危険だから、しばらく事務所かホテルで寝泊まりした方がいいかも。」

『...わかった。』

安藤「ほかに何か周りで変わったことはない？」

『うん... 今のところ大丈夫かな。のんちゃん、ありがとう。』

1人だったらパニックになって、こんなにテキパキと事を進められなかった。

安藤「うちの女優を守るのは当たり前だけど、マネージャーである事とか抜きで私はAのこと守りたいと思ってるから。」

『のんちゃん...。』

芸能界に入ってしばらくした頃からのんちゃんとはずーっと一緒で、マネージャーと女優というより親友に近い感覚。
そんなのんちゃんの言葉に涙が出そうになる。

安藤「今日の撮影、キャストの人数も少ないから綾野さんにはこのこと伝えておいた方がいいと思うんだけど... どう？」

『うん... 電話してみる。』

安藤「電話するとき、スピーカーで話せるようだったらスピーカーにしてくれる？」

『わかった。』

携帯を取り出し剛さんに電話をかけた。