第7話6 ページ47
SIDE:綾野
徳尾「本番いきまーす! 5、4、3、2...」
[海音が海に戻ろうとするシーン]
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泣きながら海に向かって歩く海音。
途中で足が止まってしまう。
海音『あれっ... あっ... 戻れない... どうしようっ... 帰れないっ... どうしようっ... なんでっ...』
倫太郎「海音!」
走ってくる倫太郎。
倫太郎「海音! 海音! 何やってんだよっ... おいっ...」
海音を止める倫太郎。
海音『倫太郎さん... 私... 帰れなくなった...』
倫太郎「勝手な事すんなよっ! なんなんだよっ... 勝手に居なくなるなっ!」
海音『はぁっ... はぁっ...』
呼吸が乱れ意識が遠くなる海音。
倫太郎「海音? 海音っ... おいっ...」
意識を失い体から力が抜ける海音を横抱きにして、砂浜に寝かせる。
倫太郎「海音! 海音!」
海音の足先を見る倫太郎。
倫太郎「...!」
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徳尾「...カット!」
弱る海音を勝手にAちゃんと重ねてしまい、目を覚さないのではないかと不安になったけど、カットがかかると目を開けるAちゃん。
綾野「よかった...」
『どうしたの?(笑)』
綾野「いや、Aちゃん気を失う演技うますぎでしょ... 本気で焦ったんだけど。(笑)」
『ふふっ。(笑) 剛さんに演技褒めてもらえた〜。』
綾野「もぅ...。(笑) 足寒いよね。 ちょっと待ってね...」
スタッフさんが持ってきてくれたタオルでAちゃんの両足を包む。
綾野「大丈夫? 寒くない?」
『大丈夫だけど... ぐるぐるにしすぎだよ。(笑) これじゃあ、人魚みたい。(笑)』
足先をパタパタさせるAちゃんは人魚姫のように美しい。
そんなAちゃんを再び横抱きにしてモニターチェックをしに行く。
『わっ... 剛さん!? 私、歩くよ!?』
綾野「いいから、いいから。(笑)」
モニター前に用意された椅子に座り、Aちゃんを膝の上に座らせる。
徳尾「Aちゃん、至れり尽くせりだね。(笑)」
綾野「俺の姫なんで。(笑)」
『もう、恥ずかしいじゃん...。(照)』
恥ずかしがってる姿すら愛おしくて、そのままモニターでさっきのシーンを確認する。
徳尾「うん、オッケーだね。 第7話撮影終了です! お疲れ様でしたー! あと2話頑張りましょう!」
岩田・綾野『「お疲れ様でしたー!」』
撮影が終わりAちゃんを再び横抱きにする。
Aちゃんが騒いでるけど、気にせずにAちゃんのマネージャーさんのところへ行く。
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作者名:ハムちゃん | 作成日時:2021年4月30日 23時