Deepな恋！Part2 (ページ40)

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第6話7 ページ40

SIDE：綾野

徳尾「本番いきまーす！ 5、4、3、2...」

[テラスでのシーン]
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倫太郎「父さんが何を考えているかはわからないけど、呼ばれたからじゃなくて... 母との約束を果たして... 自分を取り戻すためにここに帰ってきた。」

海音『海中展望タワー。』

倫太郎「うん。 ...でも君に出会って... 予定が狂った。(笑)」

海音『...。私だって...』

海音に向き合うように座り直し、海音の手を握る倫太郎。

海音『...！』

倫太郎「俺は君が... 海音が好きだ。」

倫太郎の言葉に目に涙をためる海音。

海音『...私も好きです。』

優しく海音を抱きしめる倫太郎と、涙を流しながら倫太郎の首に顔を埋める海音。

しばらくして海音の肩にもたれるようにして眠る倫太郎。

自分に残された時間が短いことに苦しい気持ちになる海音。

海音の肩から頭が落ちたことをきっかけにモゾモゾ動きがして海音に膝枕されるような体制になる倫太郎。

そんな倫太郎が可愛くて海音が頬を撫でると、くすぐったかったのか目を覚ます倫太郎。

倫太郎「ぁ... ごめん...」

海音『ふふっ...(笑)』

見つめ合う2人。

海音の肩に手をかけ、少し上体を起こして海音にキスする倫太郎。

倫太郎「...しょっぱいな。(笑)」

海音『ん？(笑)』

倫太郎「塩水飲み過ぎなんじゃないかな。(笑)」

恥ずかしくなって倫太郎の頭を抱え込むようにして抱きしめる海音。
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徳尾「...カット！」

カットがかかり恥ずかしさで一気に顔に熱が集まる。

『剛さん大丈夫？暑い？』

綾野「ううんっ、大丈夫。(照) ごめんね、重かったでしょ？」

Aちゃんの膝枕は名残惜しいけど、上体を起こす。

『全然重くなかったし、剛さん髪の毛からいい匂いした。(笑) シャンプーかな？それとこのソファーが心地良すぎて買い取りたいぐらい。(笑)』

綾野「たしかにこのソファー座り心地いいよね。お昼寝とかもできそうだし。」

『倫太郎さんみたいな大きい家だったらなぁ。(笑)』

綾野「かなりの豪邸よ？(笑)」

『御曹司と結婚するしか無いよね。(笑)』

Aちゃんとしばらくたわいもない話をしていると、ふと右肩に重みを感じる。

肩を見るとAちゃんが頭を乗せてうとうとしていた。

俺の隣でうとうと出来るということは安心してくれてるのかもしれないと自惚れつつ、1日でも早く安心できる日が来るように心の中で願った。