Deepな恋！Part2 (ページ31)

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第5話4 ページ31

SIDE：綾野

カットがかかり、Aちゃんを抱きしめる力を緩める。

Aちゃんの顔を覗き込むとボロボロと涙が溢れてくる。

綾野「Aちゃん？」

『ごめん... 涙止まらなくなっちゃって...』

涙が止まらないAちゃんを再び抱きしめて背中を摩る。

綾野「どなたかティッシュいただけますか？」

スタッフさんに声をかけると、Aちゃんのマネージャーさんがティッシュを持ってきてくれた。

安藤「綾野さん、すみません。 A、どうした？」

『のんちゃん... 海音に感情移入しすぎたかな...。ちょっと顔洗ってくるね。』

少し落ち着いたのか顔を洗いに行ったAちゃん。

その場にAちゃんのマネージャーさんと2人になる。

安藤「綾野さん、すみません。」

綾野「いえ。安藤さん、Aちゃん最近体調大丈夫ですか？」

安藤「寝不足と食欲が落ちてるとは言ってますが...。」

綾野「さっき抱きしめた時、結構細くなった気がしたんですけど、何か原因ってあるんですか？」

安藤「これといって特にないようなので、私もどうしたらいいか悩んでるんですよね...。」

綾野「うーん...。僕も出来るだけAちゃんのことを気にかけるようにするので、安藤さんも引き続きよろしくお願いします。」

安藤「ありがとうございます。すみませんがよろしくお願いします。」

そこへAちゃんが戻ってくる。

綾野「大丈夫？」

『剛さん、のんちゃん、ごめんね。もう大丈夫！(笑)』

安藤「何かあったらすぐ言ってね？私に言いにくかったら、綾野さんでも良いから。」

綾野「そうそう。遠慮なく言って？」

『ありがとう。でもほんとに大丈夫だから♪』

そうやって笑うAちゃんの笑顔は、いつもよりキラキラしていないように見える。

ちょっと無理しているように見えるAちゃんが心配になった。