☆.°６３ Sho ページ3
・
ニノにそこまで手を出されてたなんて知らなかった
昨日だって…少しでも二人を引き離す為に連れ出したのに
その後二人は会っていた
風邪移したって、そういうことだろ
・
「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…、」
翔「早く寝な」
「はぐらかさないで」
翔「…だから、お前のことは妹としか見れないんだって」
…ほら、ホントのこと言ったら泣くじゃん
言わなくても泣くんだろうけど
・
「ﾊﾞｶｧ…ｯ」
翔「答えたから寝ような」
「…寝るまで翔くんの手ｷﾞｭｯてしててもいい？」
翔「誰が鍵閉めんだよ」
「…開けたままでいい」
翔「そういうとこも無防備なんだっつの」
ｿｯと伸ばしてきた手を俺からｷﾞｭｯと握りしめた
ホントに小さい手
ニノと同じような形してんな
・
肌が白いとこも似てる
一目でインドア派なんだなって分かる
インドアなら俺とは合わないよ
ｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞすんのは好きじゃない
・
暑いっつってﾊｧﾊｧ言ってる
一筋の汗が首筋を伝って垂れていく
タオルを引っ張り出してそれを拭った時
真っ白な肌に刻まれてる赤い点が目に映った
翔「ここどしたの」
「んー…？」
翔「虫に刺された？」
「覚え…てない」
パジャマの襟元を少し捲ると、赤い点はハッキリ出てきて
それが何なのか、すぐに分かった
「翔くんが来る前にね…そこら辺がﾁｸｯてしたの」
翔「…そか」
「でも痒くないし…」
翔「もう分かったから大丈夫」
一旦Aから離れて台所に行く
冷蔵庫からマンゴーを取り出して
誰が見ても “こいつ不器用だな”って思われる程度の包丁さばきで
なんとかマンゴーを食べやすい大きさに切り分けた
「翔くん手…」
翔「はいはい」
もう一度ｷﾞｭｯと握り、空いた方の手で爪楊枝にマンゴーを突き刺し
Aの口元に持って行った
「ﾌﾌ…、幸せ。翔くんがｱｰﾝってしてくれた」
翔「しかも俺が台所に立つとか稀だからな」
「風邪引いてよかった…」
あまりにも幸せそうに笑うから、つい顔を背けてしまった
お互い好きな人に振り向いてもらえない似た者同士の俺ら
俺が好きなら身体に刻まれてるあいつの痕を消してから言えよ
他の男の香りを漂わせたままなら
お前の気持ちは一生受け取れない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 810人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルイ - 胸が締め付けられてすごく切なくなって涙がでてきました。これからも頑張ってください (2015年2月7日 11時) (
レス) id: d9ccb59bc0 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - でも、俺には大野さんがいるから。と、大野さん、潤くん、ニノの3人の楽屋で浮気だ。って言って潤くんにベタベタしてた大野さんが主人公ちゃんと連絡とらなくなったら、すぐにニノのとこに戻っちゃう姿にクスッと笑みがこぼれました。 (2014年12月26日 4時) (レス) id: a09ceb8324 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 翔くんズルいわ。もう最初から私はニノを好きになってましたわ。最後ちゅーしたのに翔くんがきて。ニノが去る場面もう心臓がキューっと締め付けられるくらいせつなくて。 (2014年12月26日 4時) (レス) id: a09ceb8324 (このIDを非表示/違反報告)
松井あにさ - 昔この小説見てて、今久々に見てもうテンション相葉ですよも〜（笑）続編希望です! (2014年8月30日 12時) (レス) id: 749be20760 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 映画のように見ている。台湾人ですから、ちょっと日本語でうまくできないからすみません！でも読んで本当にたんのしいです！泣くそう〜〜 (2014年8月14日 18時) (レス) id: bf56226879 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えりざべす
| 作成日時：2014年4月22日 20時
