☆.°７１ ページ11
・
一人でカフェを経営していくなんて、無謀にも程がある
キッチンに立ってテキパキと作業してたリョウタの面影は消え去って
重たい孤独感が店の中をﾌﾗﾌﾗ浮いてる
晴れない気持ちを抱いたまま作った料理はどれも美味しくなくて
大きなゴミ箱に全部捨てた
・
何日もこれからどうするか悩んだ
営業時間を午前・午後共に2時間ずつにすると負担は減った
でも、常連さんが顔を出してくれなくなって
本当に今のままでいいのか全然答えを出せない
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翔くんも、あの日から連絡をくれたことはない
“お兄ちゃんを辞める”って意味深な言葉を残したまま
彼はまたあたしから離れていく
・
最近意味がわかってきた気がするの
お兄ちゃんを辞める＝あたしとの関わりを抹消する
こういうことなんじゃないかな
・
血は全然繋がってないけど、本当の兄妹みたいに大事に扱ってくれた
その縁がなくなっちゃうんでしょ？
・
・
和「Aさんが電話くれたの初めてだな」
「これ…手伝って欲しくて」
和「俺が仕事だったらどうするつもりだったの」
「一人…かな」
和「…。頼られてるってことね」
家の中を綺麗さっぱり片付けて
カフェの方も大きな鍋を処分したり他の荷物をまとめて
家の横に停まってるトラックに必要な物を詰め込む
一人じゃ到底終わらないと思って、贅沢だけど二宮くんを呼んだ
なんとなく、あたしが呼んだら来てくれるような気がしたから
・
和「閉店…か」
「…うん」
和「あのオムライス、もう食えない？」
「家来たら作ってあげる」
和「行っていいんだ？」
「…」
和「新しい住所教えてくれるんでしょ？」
“うん”って頷いた
一つだけ条件を付けて
・
カフェ、もうやめた
お家も引っ越す
翔くんがあたしを突き離したいなら
あたしから遠くへ行く
・
何日・・・いや、何年経ったらあなたのことを忘れられるだろう
一生かかっても無理かもしれないね
テレビをつけたら、あなたはあたしの前に現れる
本屋さんに行ってもあなたを見ちゃう
・
翔くんばっかり現れて
あたしの恋心を膨らませて
・
翔くんは世界一罪な男
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ルイ - 胸が締め付けられてすごく切なくなって涙がでてきました。これからも頑張ってください (2015年2月7日 11時) (
レス) id: d9ccb59bc0 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - でも、俺には大野さんがいるから。と、大野さん、潤くん、ニノの3人の楽屋で浮気だ。って言って潤くんにベタベタしてた大野さんが主人公ちゃんと連絡とらなくなったら、すぐにニノのとこに戻っちゃう姿にクスッと笑みがこぼれました。 (2014年12月26日 4時) (レス) id: a09ceb8324 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 翔くんズルいわ。もう最初から私はニノを好きになってましたわ。最後ちゅーしたのに翔くんがきて。ニノが去る場面もう心臓がキューっと締め付けられるくらいせつなくて。 (2014年12月26日 4時) (レス) id: a09ceb8324 (このIDを非表示/違反報告)
松井あにさ - 昔この小説見てて、今久々に見てもうテンション相葉ですよも〜（笑）続編希望です! (2014年8月30日 12時) (レス) id: 749be20760 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 映画のように見ている。台湾人ですから、ちょっと日本語でうまくできないからすみません！でも読んで本当にたんのしいです！泣くそう〜〜 (2014年8月14日 18時) (レス) id: bf56226879 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりざべす
| 作成日時：2014年4月22日 20時
