#18 ページ18
「あ。 2人ともここにいたんだ。
これからみんなでお風呂に行くから準備してね」
声の主は清水さんだ。
美しき烏野マネさん。
し、清水さぁん...。 なんでこんなにタイミングいいの...。
あまりにもタイミングいいから、ずっと前から聞いてて、やっとこのタイミングで出てきたって疑っちゃうよ、私。
でも、聞かれてなさそうだ。
よかったよかった。
「お風呂ですか!? やったーー!!
あたし汗でベッタベタなので急いで準備します!!」
そう元気よく言うと、御井さんは私たちに背を向け、走って教室に行ってしまった。
あ。 私の話はもういいんだね。
とりあえず、解放されたことに感謝。
『...あ。 私は後から1人で入るので、皆さんで行ってきてください。』
「...うん、わかった。
学校を出てちょっと下ったら銭湯が見えてくるはずだから。
9時までには出てくるようにね。」
『わかりました。 わざわざありがとうございます』
私はペコリと頭を下げ、顔を上げる。
そして、沈黙が走る。
ど、どうすればいいの...。
この沈黙。
「それと...」
清水先輩が口を開いた。
「人を悪く思っちゃうのは仕方がないと思う。
けど、それを口に出すのは違うんじゃないのかな...?
...話は、これだけだから」
そう言って、清水さんは御井さんを追いかけるように、駆け足で言ってしまった。
一人残された私は何かすることもなく、ただただ呆然と立っていた。
あ、あれ...。
なんか、勘違いしてる?
さっきのこと、だよね。
一応、悪口は言ってないんだけどな〜...。
まぁ、仁花のことが嫌いなのは事実だし、悪く言ってなくても言おうとしたし、勘違いされたままでもいいかな。
とりあえず自分、フラグ回収乙。
なんて頬をポリポリ搔きながら、呑気に考えていた。
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水無月のぞみ - たまに『紗夜』ってなってて変換されてない。 (8月11日 2時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
svrklove1737(プロフ) - ありがとうございます! (2018年1月26日 8時) (レス) id: f9850447b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮さん(プロフ) - svrklove1737さん» 返信遅くなってすみません。 パスワードは外させてもらいました。 詳しくはpart2に書いてあるので、見てくれると幸いです。 乱文失礼しました。 (2018年1月25日 21時) (レス) id: 61f8b1e56a (このIDを非表示/違反報告)
svrklove1737(プロフ) - この小説のパート2のパス教えてください! (2018年1月24日 22時) (レス) id: f9850447b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮さん(プロフ) - さななーんさん» コメントありがとうございます! リクエスト、載せさせていただきました! お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。 (2017年10月1日 22時) (レス) id: 912a742714 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮さん | 作成日時:2017年6月27日 21時