【HQ】 及川さんの「信じてるよ お前ら」には意味がある。

意味がある。 ページ8

『うわっ...！！ えーと..．あはは...。


ていうか2人は笑いすぎですよ！！』







皆の叫び声に驚いた私は、口を押えて笑いをこらえてる溝口君と入畑監督に、即ツッコミを入れる。







「まままま待って待って！！


みんな落ち着こう！？」



「この状況で落ち着ける奴が居たら、ハーケンダッツ10個奢れるわ。」



「なら奢ってください。」



「い や だ。」







...え、普通に落ち着いてない？




最初に言った子を除いて......。







『えーと...。 私のこと知ってくれてるんだよね？』







私がそう言うと、みんなが一斉に頷いた。




おぉー...。 風を切る音がするよ。







「で、でもなんでここにA選手が...！？」







坊主頭の私と身長が同じくらいの男の子が話す。



この子がリベロかな？ 身長的にもそうっぽいし...。







『私2年間だけ青城に居たんだよね。


で、ちょうど3年に上がる時に父親の転勤で東京に引っ越したの。


だから、出身校は東京の方にしてて...。


知らなかったでしょ〜？』







私がニコニコしながら説明すると、今度は顔を真っ赤にさせて頷いた。




いやぁ、今の高校生はピュアだね〜。




...ヤバい。 今の私の顔、ニコニコっていうよりもニヤニヤのほうがあってるかもしれない。

意味がある。→←意味がある。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す