推しが彼氏になりまして【爆豪勝己】 (ページ3)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:16,538 hit

2 ページ3

｢おい須郎｣
｢？なにー？｣

放課後、テスト期間も近いので爆豪くんが勉強を見てくれると言うので爆豪くんの部屋にお邪魔してる時。

数学に行き詰まって唸ってる私にベッドに寝転がって私のヘルプ待ちだった爆豪くんが声をかけてきた。

問題集から目を離さずに、声だけで返事するとギシ、と爆豪くんがベッドから立ち上がった音。

｢こっち見ろや｣
｢？！！！ひゃい？！！｣

すぐにその気配は私の真後ろに来て、ぎゅ、と後ろから抱きしめられる感覚。

ピシッと体が固まって持っていたシャーペンが手から滑り落ちた。
そんな私を見て機嫌を良くしたらしい爆豪くんは楽しそうに私の耳元に口を近づけて｢オラ勉強しろ｣とその落ちたシャーペンを拾って私に握らせて来る。

｢む、む、無理！！！離れてくれないと無理！！｣
｢あ゛？いーからやれよ。…オラそこ間違ってる｣
｢耳元で話さないで～～～！！｣

身体中の熱が顔に集中してる。
絶対私の耳も顔も真っ赤だ。

｢テメェが俺の事ほっぽくんが悪ぃわ｣
｢…？！！べ、勉強しなかったらしなかったで怒るくせに！！｣
｢…うっせ｣

あたふたしてる私の肩に顔をグリグリっと埋めてそう言った爆豪くん。
付き合ってから爆豪くんは2人きりになるとたまにこうやって甘えたになる。

｢テメェは俺の事だけ考えてりゃいーんだよ｣
｢ま、待ってそういうのまだ慣れないよ……｣

もうこうなれば勉強どころではない。
今度は自分の意思でシャーペンを机の上に置いた。
それを満足そうに見た爆豪くんは1回私のことを抱きしめていた腕を離して私が爆豪くんの方を向くのを待つ。

｢…私の点数酷かったら爆豪くんのせいだからね｣
｢あ゛？俺が教えんだからンなの許さねぇわ｣

くっくっ、と喉を鳴らして笑う爆豪くんは｢おいで｣とまた腕を広げて私を見つめる。

｢～～～！！かっこよすぎ！！｣
｢ん、知っとる｣