05＿Love > 9000Lv (js × sn) ページ12
#jssn
#ノンリアル
＿＿＿＿＿＿
side GREEN
君はいつだって、突然だ。
「え……転勤？」
久々にふたりの家に帰ってきたかと思ったら、
想像もしていなかった爆弾を投下してきたジェシー。
『そ！若手代表として海外支部を引っ張ってくれなんて言われちゃってさ〜』
びっくりしすぎて言葉も出てこない俺をよそに、
当の本人は鼻歌交じりで冷蔵庫から500mlの缶ビールを取り出しては一気に喉を潤している。
＿＿＿………転勤
未だに現実味を帯びないその言葉が、脳内でぐるぐるとループする。
関東圏内、いや、せめて本州のどこかであったら、
俺もここまで驚きはしていなかったはず
でも、君が告げた行き先は＿＿＿
『でもさ〜、ベガスに行けだなんて流石にびっくりだよね』
よりによって海外
しかも、ラスベガスという
君が生まれた街
びっくりだ、なんて言っているけれど
その言葉とは裏腹、ジェシーが浮かべる表情は
どう見たって恋人をひとり日本に置いていくことに対して
申し訳なく思っている人のものではなくて
……君が大好きな家族に会えるんだもの
そりゃあ楽しみだよな、と
モヤモヤした気持ちを必死に押し殺す
それにしても……＿＿＿＿＿
「…遠すぎるだろ」
ひとり呟いた声は、
ビール片手に『運命〜！』とかなんとか言ってはしゃいでいるジェシーに届くはずもない
この調子じゃ、
日本とラスベガスにどれほどの距離があるのかなんて、きっと知らないだろう
「…ねぇ、ジェシー」
「今日こっちに帰ってきた理由って、これ？」
つい最近仕事を辞めた俺とは違って、
サラリーマンとしてバリバリに働いているジェシー
今担当しているプロジェクトの関係で忙しいらしく
最近は残業続きで、なかなか家に帰ってこなかった
だから、ジェシーから久々の帰宅の連絡をもらったとき
ものすごく嬉しかったのに
『そうだよ。慎太郎には言っておかなくちゃと思って』
"慎太郎には"
彼が放った何気ない一言が、もやのようなものに変わって一瞬にして脳内を支配する。
それは、それはさ＿＿＿
「……恋人、だから？」
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あいる(プロフ) - ことりさん» コメントしていただきありがとうございます！前回のに引き続き、今回の作品も読んでいただけて大変嬉しい限りです。常に一枚上手なjrさんと、そんなjrさんに恋するkymさんのお話を書きたかったので、楽しんでいただけてなによりです(*^^*) (6月3日 10時) (
レス) id: 2081da2ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ことり - 今回の作品も大好きです！きょもが病弱で大切にされてて心温まります。 (6月2日 19時) (レス) @page6 id: b593d6990a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2023年6月2日 14時
