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R「よし、じゃあ、ちょっと目、瞑って」
「うん?」
Aが言われた通りに目を閉じる。
RIKUは立ち上がって、Aの首筋に触れた。
R「ん、開けていいよ」
「何・・・?」
胸元に手を持っていくと、金属製のものが指先に当たる。
R「お守り、的な」
「え、いいの?これ、リクのでしょ?」
R「うん。Aにあげる」
「え・・・どうしよう」
R「お下がりは重いかなって思ったけど、
でも、貰ってほしくて」
Aが今にも泣き出しそうに目を潤ませる。
RIKUはそんなAの手を取って、
真っ直ぐに目を見つめた。
R「好きだよ。Aが好き」
「・・・ありがとう、ほんとに・・・っ」
R「可愛いな、ほんと。ずっと横に置いときたいわ」
「・・・っ、置いとくだけで、いいの?」
R「いや?色々したいことあるよ(笑)」
「ふふ。・・・ありがとう。大事にするね」
R「うん」
横『これは泣きそう・・・』
滝『早いですよ(笑)』
神『マジでお似合い』
ピロン。
肩を寄せ合っていた2人のゆったりとした雰囲気を
LINEの通知音が引き裂く。
R「え」
「誰から?」
神『このタイミングで?』
滝『誰だろう?』
2人で同じ画面を覗き込む。
R「・・・陣くん?」
「ん?」
じんじんです。月LINE使います。
神『陣くん?』
飯『えー!?』
R「誰に使うんだろ」
「ヒカリちゃんじゃない?」
R「・・・気になる?」
「全然(笑)。顔固いよ、リクくん?」
R「・・・呼び捨てにしなさいって」
「あははっ」
RIKUはそのまま携帯をしまって、
優しい眼差しでAを見つめる。
横『うわぁ、ダメだ』
飯『好きすぎますよ、RIKUくん(笑)』
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作者名:A | 作成日時:2021年8月16日 11時