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#12-6 ページ6





R「よし、じゃあ、ちょっと目、瞑って」

 「うん?」


Aが言われた通りに目を閉じる。

RIKUは立ち上がって、Aの首筋に触れた。


R「ん、開けていいよ」

 「何・・・?」


胸元に手を持っていくと、金属製のものが指先に当たる。


R「お守り、的な」

 「え、いいの?これ、リクのでしょ?」

R「うん。Aにあげる」

 「え・・・どうしよう」

R「お下がりは重いかなって思ったけど、
 でも、貰ってほしくて」


Aが今にも泣き出しそうに目を潤ませる。

RIKUはそんなAの手を取って、
真っ直ぐに目を見つめた。


R「好きだよ。Aが好き」

 「・・・ありがとう、ほんとに・・・っ」

R「可愛いな、ほんと。ずっと横に置いときたいわ」

 「・・・っ、置いとくだけで、いいの?」

R「いや?色々したいことあるよ(笑)」

 「ふふ。・・・ありがとう。大事にするね」

R「うん」


横『これは泣きそう・・・』
滝『早いですよ(笑)』
神『マジでお似合い』



ピロン。



肩を寄せ合っていた2人のゆったりとした雰囲気を
LINEの通知音が引き裂く。


R「え」

 「誰から?」


神『このタイミングで?』
滝『誰だろう?』


2人で同じ画面を覗き込む。


R「・・・陣くん?」

 「ん?」



じんじんです。月LINE使います。



神『陣くん?』
飯『えー!?』


R「誰に使うんだろ」

 「ヒカリちゃんじゃない?」

R「・・・気になる?」

 「全然(笑)。顔固いよ、リクくん?」

R「・・・呼び捨てにしなさいって」

 「あははっ」


RIKUはそのまま携帯をしまって、
優しい眼差しでAを見つめる。


横『うわぁ、ダメだ』
飯『好きすぎますよ、RIKUくん(笑)』



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作者名:A | 作成日時:2021年8月16日 11時

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