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#12-5 ページ5





[ヒカリの太陽LINEデート]


Hikariと陣は浅草の飴細工のお店へ。

うさぎの形をした飴を作る。


H「こう?」

陣「お!可愛いやん」

H「陣は?」

陣「俺はもーちょっと耳伸ばそかな(笑)」

H「・・・ふふ、可愛い(笑)」


顔やそれぞれの名前を書いて、完成を待つ。

その間に、2人は外に出た。


川沿いのテラス。

春風がHikariの黒髪を揺らす。


陣「話したいことがあるって言ったやん?話していい?」

H「うん」

陣「・・・俺は、・・・」


横『えー!』
神『ここで終わりかよ』


・・・


[リクの月LINEデート]


スタジオを出た2人は再び歩いていた。
日が落ちかけている。


R「良い時間だった」

 「ね。勉強になりました」

R「だいぶ前にライブあるって言ってたけど」

 「あー、脱落の2日後だったから、言えなくて」

R「えっ、そうなの?マジか・・・。
 でも、言いにくかったよな」

 「ごめんね」

R「いや?新曲聴けたし、全然大丈夫」

 「あれはどこにも出してないからね」

R「その事実があれば何でも許せるわ」

 「大袈裟(笑)」


横『テンポ感がいいのよね』
神『付き合って3年くらいのカップルっすね』


 「次はどこへ?」

R「ヒントは・・・Aが好きなところ」

 「え?私が好きなところ?」

R「もうすぐ着くよ」


RIKUはそう言ってAの手を引く。


 「え、ここ?」

R「ここ!海!」

 「すごい!よく知ってたね」

R「この時間帯が好きなんでしょ?」

 「うん、好き。ありがとう」


横『なんなのもう!』
滝『素敵』


夕陽が水平線に沈もうとする時間。
砂浜に腰を下ろす。


R「陣くんが帰ってきて、また悩んでるかなと思って。
 ちゃんと俺の気持ちを伝えておきたくて」

 「・・・うん」

R「俺にとって、Aは大切な人で。
 ・・・だから、Aが幸せになる方、
 絶対にそっちを選んでほしい。
 誰よりも幸せになってほしいって思ってる」


RIKUは真っ直ぐにAを見つめる。


R「ただ欲張りを言っちゃうと、
 一緒に幸せになる相手が俺だったら嬉しい。
 だけどそうじゃなくても、
 Aが最後まで笑ってくれてたら
 それで良かったって思えるから。
 最後まで自分のことを信じてほしいなって。
 ・・・それを、今日は伝えたかった」

 「・・・うん。
 ・・・伝わった。ありがとう」



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作者名:A | 作成日時:2021年8月16日 11時

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