恋とオオカミには騙されない -６- (ページ35)

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#Epilogue-5 ページ35

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・A

「･･･っ･･･」

オオカミの頭を外したAは、
顔を覆って泣き出した。

「ごめんなさい･･･っ、ごめんなさい、本当に･･･」

気持ちを整えるように息を吐き出す。

「色んな人に、謝らないといけないなって、思って、て･･･、
ヒカリちゃんにも、陣くんにも、未音ちゃん、麻理亜ちゃん、
萩ちゃん、夏輝くん、大樹くん、涼太くん、リク･･･っ、
皆に嘘ついて･･･、傷つけて･･･。
オオカミ、失格です･･･。
渡したいって思っちゃった･･･っ」

手を握りしめる。

「人を傷つけるような嘘は、
もう･･･つきたくないなって、思いました。
ありがとうございました」

Aは涙を拭って、
メンバーのいる場所と反対の方に歩いていく。

その胸元には、ゴールドのネックレスが輝いていた。

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