恋とオオカミには騙されない -６-

#Epilogue-4 ページ34

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・じん


「ちょっと、まだ整理できてないですね(笑)。
考えてほしいって言ったけど、
もうあの時点で答えは決まってたんだなと」


陣とAの月LINEデートには、続きがあった。


・・・



[じんの月LINEデート] @YOMIURI LAND


・じん × A


陣「幸せになって欲しい。
　その相手が俺やったらいいっていうのは俺のわがまま。
　やから･･･誰を選んでも、幸せになって」


抱きしめられていたAは陣と距離を取る。


　「でも･･･、
　どれだけ考えても、私の答えは変わらないよ。
　･･･あかんよ。陣くんの好きな人は、私じゃない」


横『えっ･･･』
神『言ってたのか･･･』


陣「変わらんでもいい。それでもいいから。
　自分の気持ちに嘘はつきたくない。
　だから、否定せんとって。
　･･･Aに、伝えに行くから」

　「･･･もう1回、ちゃんと考えてほしい」

陣「考えたよ。もう変わらん。絶対に」


Aはしばらく黙っていたが、
陣の顔を見上げ、そして小さく"ありがとう"と呟いた。


・・・


「Aちゃんもヒカリちゃんも優しいから、
ものすごい2人に甘えてたなって今になって思います。
また会えたら、頑張ったな、ありがとうって言いたいです。
遅めの青春でした。ありがとうございました」



・ヒカリ


「この9人に会えたことにすごく感謝しています。
今振り返ると、
1番支えてくれてたのはAちゃんだったなと思って。
悩んでる時にさりげなく寄ってきて、
大丈夫って言ってくれて、ほんとに周りを見れる人。

･･･あ、私はオオカミじゃないです(笑)。
騙せませんよ(笑)」



・リク


「本気で、好きでした。
こんなに人を好きになることってないと思います。
しばらく余韻に浸って、歌詞書くかも(笑)。
1人でこんなに大きなものを抱えて、
それでも笑ってくれていたって思うと、
寄り添いきれなかった自分が悔しいです。
真っ直ぐだねっていう言葉の裏で、
苦しい思いしてたんだろうなって。
申し訳ない気持ちもあります。
だけど、後悔はしたくないので。
Aの本当の気持ちを、信じたいなって思います。
次、会ったら･･･抱きしめます。
たくさん、ありがとうって言う。
出会えて良かったです。皆にも、Aにも」



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