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#4-6 ページ25





R「・・・行きまーす」

陣「おー!」


ボールは真っ直ぐに真ん中のピンを倒し、
そのままの勢いで全てが倒れた。


R「やば!」

陣「すご・・・」

 「すごい・・・ほんとにすごい」

R「やっった!」


勝負は、RIKUの勝ち。


横『RIKUくん!!』
滝『かわいいなぁ』


満面の笑みのRIKUがAを振り返る。
目の前に立って、手を差し出した。


R「話しに行きましょう」

 「はい」

R「陣くん、1人で待っててね」

陣「はいはい」



・リク × A


先ほどとは少し離れた場所に横並びに座った2人。
陣が1人でボウリングをするのが視界に入る。


R「なんかやだな(笑)」

 「ね」

R「・・・・・・」


RIKUは真っ直ぐな目をAに向ける。


R「今だけで良いからさ、俺のことだけ見て?」


横『!!』
滝『やばーい!』


R「気になると思うけど(笑)」

 「うん・・・見てます」


2人が見つめ合う。


R「・・・これはこれで照れる」

 「ふふ(笑)」

R「・・・俺が勝っちゃってさ、正直うわって思ったでしょ?(笑)」

 「思わないよ」

R「そ?・・・まぁ、分かってるけど。
 俺は諦めるつもりないから」

 「えっと・・・、そのことで1つ言いたいことがあって」

R「うん?」

 「・・・この前の作業の時、色々助けてくれたやん。
 自分でも単純だなって思うけど、
 素敵な人だなぁって思って・・・」

R「・・・マジで?」

 「マジ、です・・・」


横『え!?』
飯『RIKUくん!!』


RIKUは自分の目線と同じくらいの高さに手を挙げる。


R「陣くんがここにいるとするじゃん」

 「うん」

R「俺はどの辺?」

 「えー・・・・・・」


Aが同じように手を挙げたのは、
RIKUの手の、5cmほど下。


R「近づいた!やべぇ、嬉しすぎるっ」


満面の笑みを浮かべるRIKU。


R「今、世界で一番幸せかも」

 「大袈裟・・・(笑)」

R「そのくらい嬉しい」

 「そっか(笑)」

R「・・・俺、絶対諦めないからね」

 「ありがとう。・・・・・私も、ちゃんと考えます」


飯『きたぁ!!』
滝『結構ありましたよ?(笑)』
横『なんかもう・・・嬉しすぎて涙が・・・』
神『なんでですか(笑)』



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作者名:A | 作成日時:2021年6月13日 23時

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