恋とオオカミには騙されない -２-

#3-12 ページ12

・



[数日後] @アトリエ


アトリエには、RIKU、大樹、陣、麻理亜、萩、Aの6人が集まった。


陣「おらん人は皆、仕事？」

大「うん、仕事。ヒカリがライブ」

陣「そやね。･･･まぁ、やってこか」



・リク × しゅう


Ｒ「ちゃんと喋るの、久しぶりじゃない？」

萩「確かに」

Ｒ「どうですか？」

萩「んー･･･なんかもう、誰を信じればいいか分からない」

Ｒ「分かんないよね」

萩「うん。人の気持ちが簡単に分かればいいのに」

Ｒ「まぁでも、変わるからね。人の気持ちなんて」

萩「リクくんは、変わる？」


萩はふと真剣な顔でRIKUにそう問いかけた。
RIKUはちらりと陣と話すAを見て答える。


Ｒ「･･･俺は、変わんないと思う」

萩「･･･本気なんだね」

Ｒ「うん。あれ、余計誰を信じればいいか分かんなくなった？」

萩「うん(笑)。･･･でも、難しく考えるのやめようかな」

Ｒ「それがいいよ」


滝『Aちゃんに伝えてあげてー！』
飯『これ言ったら変わると思うけどなぁ』



・じん × A


細かい作業をする陣とA。


陣「髪型変えた？」

　「分かる？」

陣「分かるよ」


高い位置に括られたポニーテール。


陣「可愛いな」

　「ふふっ、ありがとう(笑)」


しばらく黙り込む2人。


陣「･･･(笑)」

　「どしたん？(笑)」

陣「え？何もないよ」

　「そう？」

陣「うん。･･･あのさ、呼び捨てに、してもいい？」


Aはふわっと笑う。


横『ねぇ！』
飯『わー！』
神『照れてるなぁ』


　「うん。･･･ふふ、もちろんです」

陣「じゃあ、A、な？」

　「･･･」


2人が見つめ合う。


　「陣･･････くん(笑)」

陣「ええよ、徐々にで(笑)」

　「うん(笑)」



・たいき × まりあ


大「横、いい？」

麻「うん」

大「ありがと。いやぁ、緊張した！」

麻「正直だね(笑)」


滝『大樹くんってあざといですよね』
横『分かるっ』


大「陣が、お前もっと正直になれって」

麻「陣くんが？」

大「うん、嘘」

麻「ちょっと！」

大「へへっ、許して(笑)」


神『いいなぁ、楽しそう』
飯『青春ですね』



・

#3-13→←#3-11

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す