恋の誘惑に溺れて 2【名前変換オリジナル】

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ニイナside






なんの騒ぎなんだこれは…！！！！







モエ「なんで…タクトはずっとモエの隣だって思っていたのに…！」



タクト「モエ…」



モエ「嫌だよぉ…御坂さんの所に行っちゃヤダ…」








泣き出す東雲モエの姿にタクトも何も言えないようだった。
人だかりが大きくなっていって、タクトも少し困っていたようだったが、私が入って更に騒ぎを大きくする訳にはいかない









生徒「ニイナ様とタクトくんって…」

生徒「ていうかモエちゃんとタクトくんって付き合っていたんじゃないの？」

生徒「でも最近はニイナ様とタクトくんが一緒にいるの見たかも！」

生徒「えぇ、どっちなんだろうね…」








辺りはザワザワし始める。

どうしたらいいんだ。こんな風にヒステリックになられたら話だって冷静にできるはずがない。



タクトばかりが責められる理由なんてないはずなのに










モエ「ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ…」


タクト「モエ、場所変えよう」


モエ「ｸﾞｽｯ…」








泣き出し始めて話もまともに出来ない様だった。








タクト「モエ…！」





？「女の子をここまで泣かせて、恥ずかしくねぇの？」







…え？




彼のその一言で、辺りは一瞬で静まった。
群衆をくぐり抜けて正義のヒーローのごとく私たちの前に現れたのは…

少し変わった彼だった。












タクト「お前……っ！！！」





「えっ…！？！？！？」










リク「まだこんな曖昧な関係続けていたとはね」












彼は少し笑った。







昔の優しい笑顔とは違って、邪魔者を追い返して
騙されたお姫様を迎えに来た悪役のように

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