野郎組と二週間。

06:day1 ページ6

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side：七





九村先生と花岡先生が教室を出ていって一条の席を取り囲んで緊急会議。





一「めちゃくちゃかわいくねえ？！」



二「でしょ！Aせんせーかわいい！」



三「しかも彼氏いないって」



四「大学三年生だから……、21歳だね」



五「さっき誰がタイプって聞いた時俺、目合ったわ」



六「A先生……」



八「スタイルも良かったよなぁ……」




各々自由にコメントにして拾われたそれに反論やら、同調やら。





一「ハァ？ゴトゥー何言ってんの？A先生と目が合ったのは俺ですぅ！」



五「大人っぽいでお前はダウト！」



一「じゃあ背が高いでお前も残念だったな！」



三「ん？大人っぽくて、背が高い……、」




一斉に俺に視線が集まる。



いや、絶対花岡先生がタイプでしょ、ヒミツっていう前に見てたもん。




七「違うでしょ、」




そうは言いつつもこの中で一番当てはまるのは俺かな、なんて、少しだけ期待してしまってるのは否めない。





二「俺も背高いよぉ！」



六「フタちゃんは大人っぽいともっともかけ離れてるからねえ、……」



四「でもさぁ、俺たち、話せないんだね、」



八「いやまじ、だって先生って言ったって……」



六「A先生、かわいい“女子”だもんねえ、」




ここで問題、学校にいる女の先生(オバサン)とは話せるけど、



教育実習生の若くてかわいい先生とは話せません、



……女子と話せない病がここでも発症するなんて。





一「A先生と話せるように頑張るぞ！！！」


五「そしてあわよくば仲良くなる！！！」



「「「おーーー！！！」」」




___こうして俺らの、先生へのアピール合戦(※ただし話せない)が始まった。




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