恋の魔法～Love Potion～６ (ページ47)

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２５２：サプライズ１ページ47

『Aへ。
あんなに長い間、片思いしてたAと今日を迎えられて本当に嬉しく思ってます。
Aを好きだと自覚してからの俺は、とにかく情けなくて、告白する勇気もないのに一人前に嫉妬したり、他の男の人と楽しそうに話すAを見てヘコんだり…。そんな俺の彼女になってくれて。でも、やっぱりヘタレな俺は何回も何回もAを泣かせて失いかけて。
今日、俺がこうしてAといられるのは、そんな俺を見捨てず付き合ってくれたAと、お兄さんの雅紀くん、ニノ、大野くん。そして大学からの悪友４人のお陰だと思ってます。
もう１月に既に入籍しているので今更かもしれないけど、こんな俺の嫁さんになる決心をしてくれてありがとう。プロポーズした時に言った言葉に何ひとつ嘘はないし、今日この場にいらっしゃる皆様に誓って、絶対に幸せにしてみせるから、これからもよろしくお願いします。』

そこまで便箋を読んでいた翔くんが顔を上げて私を見つめる。

泣いてる私の涙を優しく微笑みながら拭った翔くんは、マイクを切りそのまま…

「こんな俺だけど、この気持ちだけは絶対誰にも負けないと思ってる。A…愛してるよ。」

って言って私にそっとキスをした。

唇を離した翔くんが号泣する私をギュッと抱きしめて、背中さすってくれる。

私の周りでも、鼻を啜る音が聞こえて、会場が感動の空気に包まれているのに…

「翔ちゃぁ～ん、俺、感動だよ！さすが俺の弟。」

って大声で大泣きの酔っ払い雅紀。

「ちょ！相葉さん！」

二宮さんに宥められ。

「相葉ちゃん？嬉しいのはわかるけど今はね？」

「リーダーぁ。」

大野さんに抱きついていて泣いている。

室内の高砂席に戻り披露宴も終わりに近づいて…
ここで新婦からの両親への手紙が一般的なんだろうけど。

籍を入れた時に既に両親には手紙を送っている私は、翔くん同様サプライズ。

同じサプライズを思いつくなんて、１年一緒にいるとどこか似てくるのかな？

『新婦のAさんより、新郎の翔さんへのお手紙です。』

案の定びっくりしている翔くん。

ただね？私は手紙だけじゃないの。

手紙だけだったんだけど、１０日くらい前に急遽変更。

高砂席の前に誘導されてスクリーンが下りてくる。

翔くんはまだ理解できない様で私とスクリーンを交互に見る。

マイクと封筒を渡された私は、中身を読み始めた。