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そやけど、そんなん言うん、恥ずかしい。
「そんなくっつかれたら、
歯磨き出来ひん」
こんな素直ちゃうことしか、言われへん。
「なんでやねん。
俺が磨いたろか？」
なんちゅうこと言うねんてっ！！！
ほっぺたがかあって熱くなる。
それを気付かれたくなくて。
「もお、ええからっ。
シゲはあっちで待っといてや」
ぐいぐい押して、
なんとかシゲを追い出すことに成功したものの。
歯磨き終わってもうて。
どうしよう。
もう逃げ場ないやん。
シゲ、露天風呂で、
布団の中で続きしようって言うてたよな？
お風呂での続きって、つまり・・・
あかん。
想像だけで、しんどい。
息出来へん。
あかんあかんあかん。
散れ散れ散れっ。
念入りに歯磨きした後、
置いてあった化粧水、ぱしゃぱしゃ浴びる。
最近、甘いもの我慢してた甲斐あって、
肌荒れはない、よし。
はああ。
俺、本格的に女子やん・・・
いや、いつまでも覚悟決まらんし、
女子よりあかんたれ。
「ともぉ。
いくらなんでも、
もう終わったやろ？」
シゲが戻って来た。
歯磨きするわけでもなく、
俺をまた、後ろから抱いて・・・
そのすぐ後。
まさかの、
浴衣の合わせの隙間から、
手を忍ばせてきてん。
どないしよう。
もう、パニクリまくり。
指先が俺の肌を這ってる。
無理無理無理。
その時、救いの手のように、
部屋で電話が鳴り出した。
「シゲ、電話やで」
「聞こえてるけど、知らん」
「ええん？」
「ええよ。
明日かけ直して寝てたって言うわ。
誕生日やからさ、
みんな電話くれんの、
ありがたいけど。
今は、ともとの時間が一番大事やから」
そんなん大好きな彼氏に言われて、
きゅんとならん子おらんやろ。
振り返って、
少しだけ背の高いシゲの浴衣の袖を引いたら・・・
目を細めて、
これ以上ない優しい眼差しで俺を見つめてくれる。
髪を撫でて、ゆっくり、キスしてくれた。
ふわんとした可愛いキス。
自然と甘えたい気持ちになってる。
「シゲ、」
「シゲちゃうやろ？」
「うん、大毅、あんな」
甘ったれた声出してしもて、
自分が恥ずかしい。
「ん？」
大毅が、耳に唇、寄せてくれた。
別の何か言おうとしてたん、忘れてしもた。
代わりに音んなったのは・・・
「大毅が、大好き」
たった、それだけやった。
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fool(プロフ) - フルムーンさん» はじめまして😍ありがとうございます💕そ きゅんきゅんしてもらえるのが一番嬉しいです💕もしよければ他の作品にも遊びに来て下さい💕涙なんて…もうありがたいしかないです💖 (2022年8月7日 19時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
フルムーン - 初めまして、コメント失礼致します。41歳にて、こんなにキュンキュン(古いかな(笑))切ない小説に出会えて、感激です。仕事の休憩中に少しずつ読んでいましたが、途中から涙が…。素敵な小説、ありがとうございました。 (2022年8月7日 18時) (レス) @page47 id: 764396ef65 (このIDを非表示/違反報告)
のん - エエやんけぇもめちゃめちゃ良い、、、、、、、好きすぎて死ぬ。。。。ｗありがとうございました！！！！！ (2021年1月15日 1時) (レス) id: 4a739d7eed (このIDを非表示/違反報告)
のん - やばいやばいやばいやばい死ぬほど好きです。私の推しCP通りすぎて私の妄想書き綴ったんかってほどに最高すぎる。ありがとうございました！！！！！！ (2021年1月13日 1時) (レス) id: 4a739d7eed (このIDを非表示/違反報告)
non west(プロフ) - 初めまして！ 恋のABOすごく楽しかったです。かみしげ大好きなので、是非�，領仄�けのお話読みたいです！ (2021年1月10日 21時) (レス) id: 6317775239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2021年1月5日 20時
