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「先も何も。
あいつら、正真正銘のカップルやん。
のんちゃん、出遅れたし、もう無理やんか。
悲しいけど諦めるしかないって」
濱ちゃんは優しいけど、
時々、真理をつく。
「絶対に、あの二人、まだやねんて。
雰囲気で分かるやろ！
今ならまだ間に合うやん！
俺が先にものにする」
「望、お前、酔い過ぎ」
流星の呆れた声がしてすぐ。
ガチャって鍵の開く音とほぼ同時に、
扉が開く。
「神ちゃーん！
帰って来たで！
神ちゃんの好きなお菓子買ってきたから食べよ！」
甘々で明るい、のんちゃんの声。
こんな可愛いはしゃいでんのに。
ほんまに下心なんかあるん？
襖が開く気配がしてんのに、
大毅がぎゅっとしたまんまで離してくれへん。
俺は大毅に包まれてて、
のんちゃんの姿は見えへんけど・・・
俺の頭、
自分の肩に、ぎゅっと押し付けて、
「小瀧。もう諦めてくれ」
大毅が、はっきりと言うてる。
「・・・」
のんちゃんは黙ったまんま。
「めっちゃ大事にするし、
泣かせへんて誓うから」
のんちゃん、シゲには答えずに。
「・・・神ちゃん、シゲのこと、好き？
抱かれてもええ思ってる？」
俺にそう聞いた。
俺の迷い、のんちゃんは気付いてたんかな。
やから・・・
大毅の言う通り。
俺が悪いんかもしらん。
大毅が抱いてた腕を解いてくれた。
真っ直ぐにのんちゃんを見つめて言う。
「のんちゃん、ごめんな。
俺、シゲしか無理やねん。
こんなに好きになった人、
おらんから・・・
ほんまにごめん」
こんなちゃんと断るんは、
初めてかもしれへん。
「・・・俺こそごめん。
しつこくしたりして。
俺は、神ちゃんが幸せなら、そんでええねん」
のんちゃん、無理に笑顔になって。
けど、拳をぐっと握りしめた。
「望。部屋戻ろ」
流星がのんちゃんの肩を抱いてる。
ここは元々、濱ちゃんと俺の部屋で、
隣が流星とのんちゃんの部屋。
じゃんけんで決めたんやけどな。
「うっ、流星・・・」
のんちゃん、泣き出してしもて。
流星に連れられて、部屋を出てった。
しんと静まる部屋。
濱ちゃん、めっちゃ気まずそうで。
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まこと(プロフ) - 続きが気になります！ (2021年1月5日 13時) (
レス) id: 35c8f8afbb (このIDを非表示/違反報告)
skiny(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。次のお話は��を希望します。重岡くんでキュンキュンしたいです！ (2020年12月30日 0時) (レス) id: 4a4e3e2a64 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - いつもたのしく読ませて頂いてます。かみしげ希望です！ (2020年12月29日 2時) (レス) id: 118c412c42 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - かみしげかかみこたで！ (2020年12月28日 23時) (レス) id: 109c85bf37 (このIDを非表示/違反報告)
犬より猫派(プロフ) - はじめまして！いつも更新楽しみにさせて頂いています。主さんの書くかみしげが本当に大好きです！！なので�，魎�望します！これからも更新楽しみにしています！ (2020年12月28日 21時) (レス) id: 3a81ad66c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2020年12月13日 12時
