【実況者】恋に酔う【最/終/兵/器/俺/達】 (ページ11)

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観客が一通り外に出たのを確認して、他のスタッフのもとへ向かう。

貴方「あのー...」

「なに？」

貴方「多分、出待ちしてる方が数名いると思います...」

「あー、確認してくるわ！Aちゃんは出演者に打ち上げの場所とか伝えといて！」

貴方「はーい」

確認してくれるとはありがたい！

あ、でも、キヨさんとは顔合わせられるかな...。でも、意識してるのはどうせこっちだけだしなー。って、どうせとか言っちゃだめか...。

貴方「考えててもしょうがないか...！はやく行こ！」

そういって楽屋へ向かった。

キヨside

イベントが終わり、メンバーと共に楽屋で指示を待つ。

ヒ「...ねえ、キヨー」

キ「うん？」

スマホを弄りながらヒラに返事をする。

ヒ「イベント前に顔が赤くなってた理由ってなに？」

唐突な質問に勢いよくヒラの方を向く。

ゴンッ

フ「いったあ！！」

近くにいたフジの顎に思いっきり頭をぶつけた。

キ「フジなにすんだよ？！」

フ「り、理不尽っ！！」

フジの反応を無視してヒラの顔を見る。

ヒラの顔はいつものように綺麗な笑顔。この笑顔のときのヒラの考えは全く読めない。

ヒ「ねえ、なんで？」

ヒラの目が鋭くなった気がした。うん、あくまで気がしただけだけど...うん。

キ「関係ないから、気にしないで」

いい言葉が浮かばない。確実に俺は焦ってる。

...なんで焦ってるんだ？

理由のわからない焦りが余計に焦りをよぶ。

ヒ「えー、けちー！」

と言いながら頬を膨らますヒラ。

そのヒラに声をかけようとしたとき、

コンコン

誰かが来た。

ヒ「どうぞー！」

さっきまでのヒラとは違う高い声で応答するヒラ。

ガチャ

ヒ「って、こーすけか」

こ「こーすけかってなんだよ...」

そういいながら俺の顔を見てきたこーすけ。

こ「キヨまで嫌な顔するなよ...」

誰かが来たと思い、身構えていたらこーすけだと、流石に嫌にでもなるわ！

まあ、少し安心したけど...。

こ「フジはなんで顎さすってんの？w」

フ「キヨにやられた...」

こ「おめでとww」

フ「なんで？！」

いつも通りの会話に戻ってきたと思ったら、

コンコン

また扉を叩く音が。

こ「はーい」

ガチャ

貴方「失礼します...」

入ってきた人物の顔を見て、思わず声が出る。

キ「あっ...」

この一言は俺を後悔させることになる。