128 橋本良亮side ページ28
橋本良亮side
目が覚めてAの部屋に行くと
もう山田は仕事へ出掛けていた。
「Aお出掛けしよう？ねぇ、しようよー！」
絨毯の上に座っているAを後ろから抱きしめて
左右にゆさゆさ…。
『どこへお出掛けするの？』
「どこへ行く？買い物？？」
『買い物行く？』
「うん！！」
『じゃあ良亮着替えておいでよ』
「はーい」
着替えに部屋に戻る。Aの部屋と繋がっている扉は開けっぱなし。
『どこに買い物行くの？』
「球場近くのショッピングモールは？？」
『いいよ。』
いつも通り仕度が出来ると二人で別々の玄関から出る。
駐車場へ行き車に乗る。
あっという間にショッピングモールに着き買い物。
「もう春物だね。」
『そうだね！』
いろんなお店で春物を買う。
「A？」
『なに？』
「呼んだだけ。」
お昼頃になりショッピングモールの中は人が多くなってきた。
Aは俺のシャツの裾を掴んでいる。
いくつだよ。なんて思ったけれど、
小さい頃からなにかあるとAは俺のシャツの裾を掴んでいることが多かった。
「服のびるだろ！！」
シャツを掴んでいたAの手を掴む。
手を振りほどかれた…。
「………？」
『バレたら…………。』
Aの声は周りの雑音に下記消された。
「なに？」
『バレたら良亮に迷惑かける。』
「はぐれる方が迷惑だから。」
Aの手首を掴んだ。
そして駐車場までAを引っ張って行き
無理矢理助手席に乗せてドアを閉めて運転席に乗った。
きっと山田はもっとAに優しいよね…。
ごめんね、優しくできなくて…。
でも優しくできないのはAにもっと頼って欲しいから…。
．
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作者名：197561549 | 作成日時：2017年11月28日 23時
