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山田涼介side
クランクインしてオール地方ロケで
素晴らしい俳優さんに囲まれて学ぶことはたくさんある。
毎晩Aには電話をする。
声聞くと余計に会いたくなる。
やっと今日帰れる。
家に帰ればAがいるはず…。
スーツケースを引っ張りエントランスに入った。
エレベーターの前にスーツケースを持ったお姉さん。
帽子を深々被っていて誰か分からない。
一緒のエレベーターに乗る。
『何階ですか？』と聞かれた。
「15階です。」
そしてクスクスと笑われた。
「………？えっ？A？？」
『うん。おかえり』
「ただいま」
二人で涼介くんの部屋に入る。
そしてどちらともなく抱きつく。
『おかえり。会いたかった。』
「ただいま。俺も会いたかった。」
とにかく会いたかった。
愛しくてぎゅっと抱きしめる。
『涼介くん？』
「ん？」
『苦しいよ…。』
「ごめん。中入ろうか。」
『うん』
Aはキッチンで夕飯を作りながら
ここへ来る前にスーパーへ行った話をしている。
そんな話を聞きながらソファーでうとうと…。
Aの話を聞きたいけれど睡魔に襲われて寝てしまった。
目を覚ますとブランケットがかけられていてAの姿がない。
『あ、起きた？涼介くん気持ち良さそうに寝てたから先にお風呂入っちゃった！』
髪をタオルで拭きながらスウェット姿のAは近寄ってくる。
「それはいいけど…。
話聞いてる途中にごめんね…。」
『全然いいよ？疲れてるでしょ？
久しぶりに帰ってきてのんびりできるのに
来ちゃってごめんね…。』
「来て欲しかったから…。
ご飯食べた？」
『まだだよ。』
「お腹すいた…。」
『温めるね！』
Aはキッチンへ行った。
．
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作者名：197561549 | 作成日時：2017年11月28日 23時
