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橋本良亮side

夕飯を作っているとAが帰って来た。
最近Aと凄く仲良くやってると思う。
でも山田と会わせなきゃ…。
ちょっと複雑…。

Aは山田のところに戻るのかな…？
そうしたら俺も引越しかぁ…。

御飯を食べて夜のんびり過ごす。
『良亮？』

「ん？」

『明日はどこの海行く？』

「A決めて？」

『分かった。』

翌日
お昼過ぎにAの車で出かける。
そして着いたのは某球場のそばの駐車場。
ラッシーのリードを持って歩く。

「海いいね！」

『そうだね。』

二人で砂浜に続く階段に座る。
リードは長ーくしてラッシーは砂浜を右往左往している。

Aは考え事しているような顔でただただ海を見つめている。

「A？」

『ん？』

「なに考えてるの？」

『どっちか選べって言われるよね…？』

「言われるかもね…。選べない？」

『うん…。涼介くん忙しい人でしょ？
　寂しいこと多かったんだよね…。
　そんなこと言ったら良亮も同じだよね…。』

「俺は山田ほど忙しくない。
　もし本当に決められないなら決められないって言い通せばいいと思うよ。
　そうしたら山田がいいアイディア思い付くかもしれないし…。
　とにかくどうなろうと俺はAのそばにいるよ？
　幼馴染みだし…。」

『ありがとう。』

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