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橋本良亮side

帰宅時に外からAの部屋を見た。
部屋の電気はついてなくて真っ暗…。

まだ帰宅してないのか。
ラッシー可哀想だから部屋覗こう。と思い自分の部屋の方の玄関を入る。

そしてAの部屋へ。
真っ暗…。
「ラッシー…。」
小さな声で呼ぶが来ない。
リビングの電気を着ける。
ラッシーもいない。
寝室のドアをそっと開けて覗くとAが泣いているのが分かった。

ベットにそっと座ってAの頭を撫でる。
寝返りをうちこちらを向いた。

「うわっ！！」
ラッシーがベットから出てきた。

そしてまたAの頭をなでなで…
「どうしたの？嫌なことあった？」

Aは起き上がり抱きついてきた。
でも号泣。
「どうしたの？落ち着いたらでいいから話して…？」

うん、と首肯く。

『今日、涼介くんと会った。
　好きだけど嫌いなの…。よくわからない。
あんなに忙しい人無理…。
もっと側にいてくれて甘えさせてくれて
ワガママ聞いてくれて優しい人がいいのに…。』

「無理して会うこともないよ。
　連絡きても無視するのもあり。
　そのままのAで居ればいいよ。」

俺のこと好きになれ！なんて思いながらAの頭を撫でた。

『ありがとう。………。泣いたらお腹すいた。』

あんなに泣いたと思ったらお腹すいたのかよ。
「パスタでも作る？」

『作ってくれるの？』

「いいよ。」

『良亮？もう少しこのままでもいい？』

「うん」

Aを抱きしめる。
少しでも支えになれたら…。

．