episode70 ページ20
Aside
・
それから、重岡くんが終わるのを待つこと1時間。
夏鈴と話してたら案外早く感じて
走ってこっちに来る重岡くんに
夏鈴が私の手を使って手を振り始めるから
重岡くんも返してくれた。
少し嬉しかったり。
｢ごめんな、待たせて｣
『大丈夫やで』
｢中本さん、今日も電車？｣
『うん』
｢そっか。俺さ、今日チャリで来てんか。
やから後ろ乗る？｣
...え？
私が重岡君の後ろに？
『いやいやいや、申し訳ないから！』
｢ええって。待たせたの俺やし｣
『そ、それにほら！
わ、私重いし！』
｢重ないって笑
ほら、早く乗って｣
後ろの荷台をぽんぽんと叩かれる。
重岡くんに引っつけるけど
...流石になぁ。
困って重岡くんの顔を見ると
ん？って首をかしげてる。
...やっぱりそれ反則じゃないですか。
｢乗らへんの？｣
その顔でそんなこと聞かれたら乗るしかないやん！
『...失礼します』
横向きに座ろうとすると
｢あれ？したことない？
落ちても知らんでー笑｣
え、嘘でしょ。
跨がないといけないの？
｢ほら、早く！｣
急かされるから、足を通して座ると
重岡くんの練習着を掴む。
｢だからー落ちるって笑｣
掴んでいた手をぐっと引っ張られて
お腹に回された。
｢よし、これで落ちへんな｣
『え、いや、』
｢しゅっぱーつ、しんこーう！｣
重岡くんは漕ぎ出しちゃってて
今更離れること出来ない。
しょうがないから反対の手も持ってきて
腕をお腹の回りにまく。
...お腹に触れてるだけなのに
この筋肉どっから来てるんだろ。
重岡くんって意外と筋肉あるんだよね。
細マッチョみたいな。
｢生きてるー？｣
『生きてるよー』
｢え？ごめん、聞こえへん笑｣
『生きてるよ！笑』
｢あぁ、それならええわ笑｣
好きだよーって言えたらいいのに。
ちょっとだけならいいよね、
『…好き』
｢なぁー、今なんか言うたー？｣
『...なんも言ってない笑』
｢なんやねん笑｣
なんて私の言葉は風に乗って消えてしまった。
・
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シホ - 最高です！！めっちゃときめいてます(//∇//) (2019年7月16日 21時) (
レス) id: e53d45f80c (このIDを非表示/違反報告)
芽未(プロフ) - 更新して下さってありがとうございます<33ドキドキが止まりません笑 (2019年7月15日 13時) (レス) id: fdd00ca03b (このIDを非表示/違反報告)
芽未(プロフ) - このお話が大好きで何回も読み返してます:3 スランプ気味なのは重々承知ですが、更新楽しみにしています！ (2019年6月22日 21時) (レス) id: fdd00ca03b (このIDを非表示/違反報告)
小和(プロフ) - いかさん» 返信遅くなりすみません。この作品を読んでいただきありがとうございます！いかさんがこの作品を読んで下さり、そのようなコメントをして頂けることがとても嬉しく思います。不定期な更新ばかりですみません。これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2019年4月4日 10時) (レス) id: cce4b69367 (このIDを非表示/違反報告)
いか - この作品とても面白くて、大好きです！体に気をつけて更新頑張って下さい！ (2019年2月24日 19時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小和 | 作成日時：2018年10月2日 20時
