はつ恋は実らない。2 (ページ50)

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「Aが、本当に望んでいることを、見つければいいんじゃね？
そりゃあ、選ぶってことはどちらかは選ばれない。それでも、お前が欲しいと思った幸せを選ぶことがあいつら二人に真摯に向き合うってことだと思うよ。」

さっくんはすごいね。

恋愛マスターなの、って突っ込みたくなるくらい。

『…さっくん、恋愛とか興味無いと思ってた。』

「なーにいってんの、俺は常に画面越しに恋してんだよ！嫁だらけだかんな？」

そこで、さっくんと笑い合う平和な時間を終えた。

今日も夜がやってくる。

さっくんに言われたことを頭の中で呼び起こす。

『私が、本当に、望んでいること。』

周りとか、体裁とか、そんなの全部抜きにして、私が本当に求めているのは。

胸に問いかける。

『ひとつしか、なかった。』

答えは、最初から胸の内にあったというのに。

逃げて、目を背けて、先延ばしにしてばかりだった。

外はまだ暗い。

夜が明ける前に目を閉じて眠りにつく。

次に目を開けた時、外が明るいことを期待した。

to be continued…

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