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ここで泣いてしまうのは簡単だけど、絶対に泣きたくなんかない。
さっくんの言葉を噛み締めるついでに、唇も噛み締めておいた。
「…ごめん、言い過ぎた。」
『ううん、いいの。さっくんなら叱ってくれると思ったの。』
「え、そうなの?」
『うん、二人は優しすぎて私がこんなでも何も言わないから。』
私は、こんなダメな私をどこかで分かっていたはずなのに、生ぬるさに浸って、ズブズブと嵌って抜け出せないことに目を閉じていた。
さっくんに話したら、私を掬い上げてくれるんじゃないだろうか。
そう期待したんだ。
『一人じゃ、本当に何も出来なくて、どうしようもないね、私。』
「そんなことないんじゃねーの?」
さっきまでとは違って、いつもの声のトーンに戻ったさっくんの声が聞こえてくる。
『え…』
それは、どういう…?
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時