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向井家特製青椒肉絲を食べながら、談笑して。
私は上手く笑えたんだろうか。
明日はお休みで、そのまま泊まることになった。
夜が更けていくのは早いのに、その日の夜明けがゆっくりに感じたのは眠れなかったからかな。
夜が明けるスピードを追い越すように、変わっていくのは私たちの形。
幼なじみの私と目黒の共通の友人、康二くん。
康二くんの彼女の私。
私のことを好きな康二くんと、私のことを好きな目黒。
私は、誰のことが、好きなんだろう。
一晩、頭を悩ませても、そんな簡単には解決しなくて。
時計の針は、午前五時に近づこうとしていた。
『私の気持ちはどこにあるの。』
シーンと静まった、ワンルームに呟いても聞こえるのは二人分の寝息だけだった。
『ばーか。』
康二くんも、目黒も。
こんな女を選んで、大バカだ。
でも一番バカなのは、他の誰でもない私だった。
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時