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はあ、とその場にへたり込む目黒。
「ほんっと、康二くんって、お人好し。」
ほんとにね。
自分を犠牲にしてでも、こういうことしてくれるんだから、お人好し以外の何者でもない。
「んで、お前は、Aはどうしたいの?」
『わたし、は…』
私が、知りたいこと。
目黒の口から聞きたいこと。
『私は、きちんとめめと話がしたい。』
康二くん、ごめん。
帰り道は長くなりそうだよ。
だけど、その分ちゃんと向き合って、康二くんの元へと帰るから、もう少し待っててね。
『花火大会の日。』
蓋をしていたあの日を解き放つ。
『なんであんなことしたの?私は苦しかったよ。』
そうだ、苦しかったんだ。
そんなことすら全部閉じ込めてなかったことにしてた。
「…お前が、誰かのものになるのが、怖かった。どっかで思ってたんだ、男が出来ても俺のとこに帰ってきてくれるって。」
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時