はつ恋は実らない。

＊ ページ41

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「え、なに、どういう…」


困惑するのも無理はない。

私だって自分で何言ってんだって思う。




『半分、ううんそれよりも大きいかも。
康二くんにもらった優しさで心が埋め尽くされてるの私。
身勝手なことを言ってまた優しさに甘えてるって思うかもしれないけど、
今の私の答えと同時にさっきの返事するね？』



今、私どんな顔してる？

緊張と不安とそれから、どんな表情してんのかな。




『私、康二くんのこと、好きになりたい。』



まだ好きだってはっきり言うには、気持ちが足りない。

だって私の想いの何倍もの想いで康二くんはぶつかってきたから。

私のじゃまだ好きには届かない。



『わがままでごめんなさい。
こんな私でよければ、彼女にしてください。』


「なあ、夢じゃない…？ほんま…？」



泣きそうな顔でこちらを見る康二くん。

待たせてごめんね。



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