はつ恋は実らない。

＊ ページ31

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『もうおわりにしよう。』


そう告げてから一ヶ月経って、私と目黒はほとんど話さなくなった。



あの日の答えが正解かなんてわからないまま、私たちの関係はぐるりと180度形を変えた。




初めのうちは無意識に目で追っていたり、なんてこともしばしばあったが、今ではすっかりそれもなくなった。

きっと隣に康二くんがいるから。


私の目黒への行動も言動も全部、受け止めてくれる彼の優しさに甘えてばかりではいけない。

私は私に鞭を打った。




そんな日々を過ごして、テスト週間突入。

康二くんのお家に泊めてもらって一緒にテスト勉強して過ごす毎日。


それも今日で最後。
明日が終われば夏休み。



「あー！今日はもう勉強おわり！疲れた〜」

『明日でこの生活からもようやく解放される…』

「ん、お疲れさんやな。」


頭を撫でられる。
その手が温かいから私は居心地がよくなるんだ。



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