『男主』史上最強の猫被り3 【あんスタ】 (ページ42)

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蛇に睨まれたカエルである

未来side

まるで僕らを人として見てないと思った。

｢まず前提の話をしよう。賢い君たちは理解してると思うけど

昨日のドリフェスで、君たちが勝てたのは奇跡だ。まぐれだよ。

不意打ちであったこと、他のにユニットの協力、そして転校生ちゃんの特別性、そして未来君の存在、僕の不在

などの要因が重なって運良く掴んだ薄氷を踏みながらの勝利だった

真っ向から僕らが戦ったら君たちに勝利はない

それは紅月と、演奏した未来くんも分かってるよね｣

にっこりと、撫でられるような微笑みにゾッとした

この目に含んだ色は覚えている

この、どこか狂気を含んだ瞳の色

｢とはいえね、君たちはここに咲いた花だ。咲くはずのなかった花だ。奇跡そのものだ、尊い存在だと思っているよ、踏み潰すにはあまりにも惜しい

だから僕は提案しよう

これは君たちにとってもチャンスなんだから

tricksterには可哀想だけど解散してもらう

けれどその構成メンバーはすべて有力なユニットに移籍してもらおうと思っている｣

ちらりとみんなを見れば凍りついていた

｢電撃移籍だね、そうだね、氷鷹北斗くん、明星スバルくん、そして未来、君たちにはtricksterなんて寄せ集めの何処の馬の骨かわからないユニットなんて勿体ない。

僕のfineに所属してもらおう。この夢ノ咲で最強のユニットにね

今日君たちを呼び出したのは勧誘のためなんだよ｣

その言葉にビクリとした

まさか自分で彼は切りわけて咀嚼しようとしていたなんて気がついてなかったからだ

｢僕の身内になりなさい。
そしてみらいのfineを、夢ノ咲を、アイドル業界を担う逸材になってほしい

君たちには素質がある。輝く才能がある。

僕の味方として咲き誇るべき尊い萌芽だ。

芽生えたばかりのそれを僕に踏み潰させないでほしい。

愛でさせてほしい。

育てさせてほしいんだこれはお願いだよ。
この天祥院英智が頭を下げて頼もう、君たちが欲しい、のどから手が出るほどにね。

可憐な花を、将来有望な若いアイドルを収穫する日を僕は待っていたんだ。｣

とくに

｢未来、きみは素晴らしい｣

｢え･･･｣

｢天使のような見た目に、パフォーマンス、歌、全ての才能が君には満ち溢れている。fineにおいで。｣

姫｢！僕も歓迎ー！未来はそもそもそんなユニットよりfineにピッタリだよ！！！｣