儚くて、淡くて、愛しくて 2 (ページ4)

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｢あれ、意外と終わらないかも｣

パソコン目の前にポツリ。

早めっていつ頃だろう…やっぱり今日？
って思ってやり始めて定時から4時間。

さすがに集中力が切れてきて、周りを見渡すともう皆さん帰ってる。

何か飲み物でも買ってこようかな。
なんて席から立とうとすると

雅紀｢んあれ！？Aちゃんまだ残ってたの？｣

｢え！まさにぃ…あ、｣

ふたりしかいないし大丈夫だよってニコって笑って私の所まで来て。

ふたりっきりだ…ちょっと緊張するかも。

雅紀｢この時間まで残業～？松潤がAちゃんに残業させるなんて珍しいね？｣

｢あ！松本さんにはナイショで…怒られる絶対｣

内緒でやってんのー！？ってガハハって口大きく開けて笑って。

シャツの袖、捲りあげてるのカッコイイ。

雅紀｢どれやってるの～？｣

｢えっと…これです。今度会議に使うからって｣

資料を渡すと｢あぁ！あれか!!｣ってすぐに返して。

雅紀｢これ、明日までとか言われてないでしょ？｣

｢早めにって言われました。｣

雅紀｢うん！じゃあ明日でも大丈夫だよこれ！それにAちゃんが残業してたって言った方が怒られちゃうよ！｣

ですよね～！やっぱりバレたらヤバい。

｢…今日は帰ります！絶対に松本さんに言わないでください！｣

お願いします！ってパチンとお願いすると、頑張るねって返ってきた。

嘘つけない性格だからバレちゃうかもだけど…

雅紀｢よし！じゃあ用意して帰ろ帰ろ～｣

｢え？｣

雅紀｢一緒に帰ろ？｣

え！？！？

帰んないの？って聞くまさにぃに、帰る！！って言って急いで準備した。