儚くて、淡くて、愛しくて 2 (ページ22)

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｢あ、私そろそろ行かないと…｣

ありがとうございましたってお礼して行こうと思ったら、｢あ、ちょっと待って｣ってまさにぃが携帯をぽちぽち。

なにか追加事項かな？

雅紀｢ここ、今週の土曜日行かない？｣

ニカァって笑って見せた画面には…

｢水族館…？｣

雅紀｢そ！今週の土曜日空いてる？｣

他の人にバレないようにコソコソ話すまさにぃに、思わず笑っちゃって。

メールなり電話なり、他にも伝える手段あるはずなのに

なんだか、社内恋愛みたいでワクワクする。

ホントはレンアイなんてもんじゃないけど。

直接誘ってくれるところがまさにぃらしくて好き。

｢うん、楽しみ｣

いたずらっ子みたいな顔して微笑むまさにぃが、｢引き止めちゃってごめんね～｣って悪びれた感じなく言う。

水族館、思いっきりデートスポットだよね。

しかもあの有名なとこ。
ガチなデートスポットだよ。

あの有名な電車が通ってる、すっごいデートスポット……

デートなんかじゃないけど、デートっぽい。

まだまだ日にちはあるのに、なんなら今仕事中なのに。

｢あ～どうしよ｣

ニヤニヤが止まらない。