儚くて、淡くて、愛しくて 2 (ページ2)

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｢ほら、二宮くんいいの？他の課の女子たちみんな見てるけど…｣

凄いキラキラの目で二宮くんを見てから、前の女誰？って怖い顔で見られる私の身にもなってよ。

それに私もそんなに人参好きじゃない。

和｢んー見せつけとけばいいじゃん。俺がAと食べたいだけだし。飯食う相手くらい選ばせてよ｣

～。

二宮くん、女の人とかに興味なさそうに見えて慣れてるんじゃないかってくらい、ド直球に言う。

キメて言う人よりも、二宮くんみたいにさり気なく普通の日常の中で言ってくれる方が…ときめいちゃう。

だから結局人参、許しちゃってる。

甘いな私、二宮くんさり気なくモテテク使ってそうで怖いわ。

和｢はいA、あーん｣

｢え！？んっ｣

目の前のオムライスに集中しようと思ってたら、急に呼ばれて口に突っ込まれる。

和｢もっと可愛い食べ方出来ないの？｣

｢んなっ……しかもまた人参！｣

に、人参なんかこの際どうでもいいんだけど！

だってこれ関節キ……

｢二宮くん、こーゆーのやめたほうがいいと思う……｣

和｢顔真っ赤にして言われてもなぁ～｣

っ、んあーもう！

早くオムライス食べてこの小悪魔から逃げよう
うん、それがいい。てかそれしかない。

｢二宮くん嫌いになりそう｣

和｢それは困っちゃうなぁ～｣

かきこむようにオムライスを食べて
逃げるようにオフィスに戻った。