儚くて、淡くて、愛しくて (ページ16)

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｢まさん！これからよろしくお願いします!!｣

雅紀｢うひゃひゃ！なんで最後の採用したのー！｣

あー、やっぱり、その笑顔好きだなぁ

カノジョ……いるのかなぁ、
まだ大学生の時に付き合ってた人かな、

雅紀｢Aちゃん相変わらずかわーい！｣

かわっ、可愛いって！？

かぁーっと熱くなった顔見られたくなくて、慌てて目を逸らす。

なんっか！凄くいい感じな気がするぅ！

こんな、可愛いなんて！可愛いって！！

？｢ラブラブなとこすみません～って仕事場でイチャコラすんのやめてください｣

後ろからひっくい声が聞こえて、思わずビクッとなった。凄く聞き覚えのある…てかさっき聞いた

雅紀｢んあ！松潤おはよ～！今日も相変わらずテンション低いね！低血圧！朝強くなるといいね！｣

ハァってため息ついてるすっごい不機嫌そうな松本さん。

に、こんだけハイテンションでいけるまさにぃ凄い、松本さんは朝が弱い……ちゃんとメモしとこ！

潤｢朝から仕事場でイチャコラしてるの見てれば誰でもそーなります｣

い、イチャコラって！

やっぱり傍から見ても良い感じに見えるのかな！？

うふふ……

雅紀｢ほらぁ！ずっと話してたAちゃん!! 近所にいた妹みたいなかわいい女の子！！｣

｢ーっ、｣

ずっと話してた
かわいい女の子

これが30パーセントくらい。

妹みたいな

これが70パーセントくらい。

頭の中を占めてる割合、そんくらい。

嬉しいはずなんだよ。

会ってなかった間、私の事を少しでも話してくれてたってのも

可愛いって言ってくれたことも

凄く、嬉しいはずなのに──────。

近所にいた妹みたいな。

間違ってない。全然。

間違ってないのに、なんでこんなモヤモヤしてんの私。