儚くて、淡くて、愛しくて (ページ11)

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雅紀｢あ～嬉しい!!ありがとう翔ちゃん！｣

翔ちゃん？

まぁ、まさにぃも人懐っこいというかなんというか…

凄く楽しそうに話してるのをボーッと見てたら隣に二宮くんが来て。

和也｢知り合いなの？アイバサンと｣

まさにぃを見る二宮くんは、ジィっと見てるはずなのに茶色のクリクリの目とか、ちょっと猫背のところとか…

｢……二宮くんってさ！モテそーだよねー｣

和｢ん？あ、俺？イケメンだからモテるっつーたでしょうが｣

｢マスコットキャラクターみたいな？そんな感じ！｣

1人で納得してる私の横で、はぁ！？っていいながらも笑ってる二宮くんは、通り過ぎる女子たちの目線を集めてる。

私、話そらすの下手すぎない？

多分、二宮くんも私が無理やり話逸らしたの気づいてる。

知り合いだけど、知り合いなんだけどね？

昔はずーっと近所のお兄ちゃんって紹介してて

その頃は近所のお兄ちゃんじゃなくて、彼氏です！って言いたいなぁってずっと思ってて

それでも、まだなんだか近くて。

でも今は近所に住んでる訳でもなくて、しかも凄く久しぶりで……

なんか、知り合いって言うのが凄く遠く感じて。

ちょっと嫌だった。