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康二side
「康二、本当にありがとうね。」
そう言ったAちゃんの目は少し○んでいて、これまでのことを思い返しているようだった
「身体のことも、照のことも、康二にはたくさん迷惑かけたね。
でも、康二がいてくれて良かったってすごく思うの。」
互いの入院生活でゆっくり話せていなかった最近だ
Aちゃんはゆっくりゆっくり言葉を繋いでいく
康二「Aちゃん、、、」
「康二は昔から変わらないね。
優しくて、あったかくて、いつだって応援して、励ましてくれる。落ち込んでても大丈夫って。そんな風に声かけてくれる人、いなかったからさ、本当に嬉しかったの」
瞳を○ませてそう語る彼女の横顔は、いつになく綺麗で、眩しく思えた
俺の10数年に及ぶ片想いに終わりがないのは
きっといつでも彼女がキラキラと輝いているからやと思う
容姿だけじゃない、真っ直ぐに生きている彼女をこの上なく美しいと思ってしまうからやと思う
俺への感謝を述べたAちゃんは、そして一呼吸置くと
最後にこう言った
「それとね、私からのお願い。
これからもずっと一緒にいてほしい。家が決まるまでじゃなくて、ずっと何年先も、、、」
思いがけないAちゃんの言葉に一旦頭がフリーズする
よくよく噛み砕いていけば、告白のようにも聞こえるそのセリフに思考が追いつかなかった
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2022年9月11日 22時
