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自分の体調や照のことが諸々落ち着いてようやく会社へ
私の無断欠勤も、メールでの辞職願も本来ならば大問題だが
○太が上手いこと部長に掛け合ってくれていたこともあり、問題なく復帰することができた
「色々とご迷惑をおかけしてすみませんでした。」
初対面の部長に出勤早々挨拶しに行くと、
部長「君も色々大変だったね。体調はもう大丈夫？」
と前の部長とは比べ物にならないくらい紳士的な部長さんが言ってくれた
部長「僕も異動してきてすぐだから、慣れないところもあると思うけど、大変なときは言ってね。部下たちには健康でいてくれないと困るからさ、、、」
なんて言ってくれる始末、本当に神様に見えた
休みの間、溜まっている仕事はあるものの、病み上がりだから自分のペースで仕事を再開した
同じ部署のみんなも部長が変わったおかげで生き生きしていて
やっぱり私はこの仕事が好きだなぁと再認識させられた
復帰初日は、多少の疲れはあったものの、○太に何かお礼をしないと気が済まないら私の奢りで飲みに誘った
「本当に、ありがとうね。○太がいなかったら、私まだ照の家にいたかもしれないし、、、」
○太「いや、俺は心配だったし。康二くんの話とか聞いて気になったからさ、、、」
入社以来ずっと一緒に働いてきた○太には、今回のことは本当に大きすぎる恩だ
○太「色々落ち着いたの？」
串に刺さった焼き鳥を頬張りながら○太が聞いてくる
「うん、照とはあの後ちゃんと話して別れたの、、、。
多分、ずっと前からこうなるべきだった、、、私の勇気が出なくてズルズル続いていたけど、とっくの昔にすれ違ってたんだと思う、、、」
私の話を○太はいつになく真剣に聞いていた
○太「Aだけが悪いんじゃねーだろ。好きだから、傷つけなくないから言えないことなんて山ほどあるじゃん。それも優しさの１つなんじゃねーかなって俺は思うんだけど、、、」
○太にそう言われて少しだけ自分の気持ちが救われた気がした
○太は口下手なくせに、意見は核心をついているのだ
「こんな風に別れてしまったけどね、照との7年は後悔したくない。落ち込んでないって言ったら嘘になっちゃうけど、照との思い出の中には楽しかったことも幸せだったことも溢れてるから、、、」
○太「そうお前が思えてるだけで、十分素敵な恋愛だったんじゃね？」
「そうだといいな、、、」
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2022年9月11日 22時
