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およそ2週間の入院生活は長いようであっという間だった
よほど身体が悲鳴を上げていたのか、休息を取るには必要な時間だったと思うし
治療の効果もあって、ようやく病院食を美味しく食べれるようになったことに驚いた
同期の○太もお見舞いに来てくれて、会社の現状を教えてくれた
○太「A、朗報だぞ。俺らの部署の子たち、A意外にも体調崩してる子何人もいて監査入ったんだよ。人事の人たちと面談して、みんな思い思いに部長のこととか説明したらさ、部長は即左遷で地方に飛ばされて、新しい部長が本部から来ることになった」
○太がウキウキしながらそのことを伝えてくれて、ほっとしてる自分がいた
○太「だから、もう苦しむ必要ねーから。今はしっかり体調治して、また戻ってこいよ」
転職を考えていた○太も思いとどまったようで、
私も安心して会社に戻れる
たしかに身体が治ったところで部長のパワハラがなくならなければ、また身体壊しそうだしね
良くないことは一つ一つ解決されていったのに、わたしには気がかりが一つ
康二の様子がおかしい
見舞いには来てくれるし、洗濯物とか持ってきてくれたりするんだけどよそよそしいというか
今までこんなことなかったから不思議なのだ
人懐っこい康二からは想像できないくらいで、目もあまり合わせてくれなかったり
退院したらゆっくり話してみよう
私の入院のせいで色々迷惑かけてるし、康二も疲れてるのかもと思うようにした
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2022年9月11日 22時