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康二「行ったらあかん、Aちゃん」
と康二の今にも消えそうな声が聞こえて、歩み出した足を掴まれた
床に這いつくばったまま、康二が私の足に必死にしがみついて
私を行かせまいとしていた
「康二、、、」
照「邪魔すんなっつってるだろうが！！」
と叫びながら康二を蹴る照
康二「くはっ、、、」
「康二！もういいから、、、私は大丈夫だから、、、」
傷つく康二を見たくなくて、私が我慢すれば康二は解放されるのならと、嘘偽りを呟く
私がそう言っても、照に蹴りを身体に入れられても、康二は頑なに私の足を離そうとはしなかった
康二「このままじゃあかん、、、
またおんなじやで、Aちゃん。」
こんなに傷ついても私を守ろうとしてくれる康二に胸が苦しくなる
その一方で反抗する康二に苛立って、エスカレートする照の暴力
何度も何度も康二の身体に蹴りを入れて
その度に康二は苦しそうに呻いている
「照、お願いだからやめて。お願い照」
私はもはや泣き叫びながら照に訴え続けた
騒ぎを聞きつけたのか、どこからかパトカーのサイレンが聞こえて、照はそのまま数人がかりで警察に取り押さえられた
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2022年9月11日 22時
