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込み上げるあの日の恐怖と闘いながら
なんとか状況を康二に伝えようと言葉を繋ぐ
私が照の家に来てから数日経った頃だった
照の考えていることはわからないこともあるが、照の言う通りにしてさえいれば
照は落ち着いてるし、いつも通りの照だった
だから、私も油断していた
朝、照より早く目が覚めて、お腹がすいて冷蔵庫を見ると
思いの外何もなくて、とりあえず朝ごはんだけでもと思い、照の家から近いコンビニに出かけた
照は仕事で疲れているのか寝ていたし、邪魔しては悪いから、何も告げずに家を出た
帰ってくるまで、たった15分ぐらいの時間だったと思う
新作のスイーツは、照が好きそうなチョコレートだったから忘れずに買って帰った
照の喜んだ顔が見たかった、それだけなのに。
照の部屋に着いて、玄関の扉を開けると
ガシャンッと聞こえて来たガラスの割れれような音
「照⁈大丈夫？」
物音に驚いて慌ててリビングへ行くと、リビングはめちゃくちゃだった
「どうしたの、、、これ」
ガラスの食器が尽く床に落ちて割れていて、テーブルの上にあったものもひっくり返っている
そんな荒れた部屋の中で照は、冷たい目をして私を見ていた
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2022年9月11日 22時
