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康二side
Aちゃんは、退院した日の翌日
照さんの元へ行ってしまって、そこから帰ってこなかった
LINEを送っても既読はつかず、何日もずっと連絡が取れなかった
まぁ、でも退院して久々の再会を楽しんでるんやろうなんて考えて気にしていないふりをした
こんなに何日も連絡なしで、帰ってこんこと珍しいけどなぁ
と少し寂しくなりながら、今日も1人分の夕飯を作っていると
ピンポーンと鳴るインターホン
出てみるとそこに立っていたのは、俺と同世代の男の人で
「あの、A大丈夫なんですか？」
と焦った様子で聞いてくる
この間、病院で会った彼氏さんとはまた別の男の人
一体誰なんやろうとポカーンとしていると
「俺、Aの会社の同期の渡辺○太です。
Aが今週から、復帰するって聞いてたんですけど連絡が取れなくて、無断欠勤してるんです。」
彼のその言葉を聞いた時、俺はなんだか嫌な予感がした
「ほ、ほんまですか？」
○太「今までこんなこと絶対なかったし、もしかして連絡もとれないくらい、退院してからまた体調崩してるのかなって」
綺麗な顔の眉間に皺を寄せて、心配そうに尋ねてくる○太さん
「あの、Aちゃんは退院した翌日に彼氏さんの家に行ったっきりで、こっちには帰ってきてないんです。
てっきり、俺は彼氏さんの家から出勤してるんやと思ってたんですけど、、、」
そう伝えると○太さんの顔はさらに険しくなる
○太「君って、Aの一緒に住んでる幼馴染だよね？ちょっと、今のことで話したいことあるんですけど、長くなるかもなんですけどいいですか？」
そう尋ねてきた○太さんは真剣で、とても嘘をついているようには見えなかった
玄関先で混み入った話をするのもアレだからとりあえず、上がってもらうことにした
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2022年9月11日 22時
