9◆意識されてない◆ ページ9
雅紀との買い物を終えて家に帰ると晩御飯ができていた
『あれ？今日は3人分？』
「お帰り、詩織はお友達の家にお泊りなの。あっ、お風呂は今お父さん入ってる」
あれから、3人でご飯を食べて、風呂入って…
今日買ってきた服をハンガーに掛け、当日のシミュレーションなんかしてたら、22時を回ってた
そろそろ寝ようとベッドに入って電気を消すと、サイドテーブルに置いたスマホが、緑色のランプを点滅させた
Aねぇ、明日って真ん中までは、何もない?
こんな時間に珍しいな…
JUN何もないけど、どうした?
Aそっか…ううん、何でもない!おやすみ!
何でもない訳ないだろうけど、おやすみ！って
一方的に話を終わらせたから、それ以上聞く事ができなくて�爐�やすみ�瓩帆�った後に、俺もすぐに眠りについた
「潤起きて！もう9時だよ！」
身体を揺さぶられて目が覚めたけど
まだ寝ていたくて、壁と向かい合わせになるように
寝返りをうった
それでも、揺さぶりは止まらなかった
『っくそ、まだ寝かせろよ。朝ごはんいらないから』
「潤、起きてよ〜緊急事態なの〜！」
ん？この声…母さんじゃない？
そもそも、母さんはこんな起こし方しない…
詩織が帰ってきた？いや、もっと雑だもんな…
まだ回転しない頭で色々考えてたら
お腹の辺りが重くなって、マットレスのスプリングがギシッと音をたてて凹んだ
『痛っって！』
頬を思いっきりツネられて
ようやく、重たい瞼をうっすら開けると
Aが俺に股がって頬をツネっていた
『A！？なんで！？てか、降りろよ！母さんは？』
「潤ママなら、今日の仕上げの買い物に行ったよ。それより、早く起きてよ！緊急事態なの！」
いや…俺にとっては今まさに緊急事態で…
うん、早く降りてもらわないと
俺、我慢できなくなる
『わかったから、早く降りろよ…』
声を掛けると「ホントに？」って素直に降りる
それもそれで、傷つくんだけどな…(笑)
そもそも股がってる時点で、俺のことを“男”として意識してない証拠だし…
『はぁ…着替えるから、部屋の外で待ってて』
「なんで？このまま待ってるから、早く着替えなよ」
『お前なぁ、仮にも思春期の男子なんだぞ！』
「えぇ…そんな事言われても、小さい時から見てるから、今さらなんとも思わないよ？」
あぁ、神様…
俺のガラスのハートは、あと何度砕かれたら
強くなるのでしょうか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二葉（ふたば）(プロフ) - ゆかりさん» 読んでいただき、ありがとうございます(^^) (2018年7月20日 18時) (
レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノしようちゃんの潤君愛してる (2018年7月15日 6時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
二葉（ふたば）(プロフ) - はるさん» はる様！早速ありがとうございます(^^)彼の方が好き好きだと、いつも以上に応援したくなっちゃいますよね(。-∀-)まだまだ、始まったばかりですので、これからの展開もお楽しみに！ (2018年7月7日 20時) (レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 二葉さん新作ありがとうございます！なんだか可愛い二人…男の子の方が好き好きなお話好きです！（好きが多い）これからどうなるのかとっても楽しみです！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: b3c5b647ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年7月4日 23時
