27◇きっかけになる忘れ物◇ ページ27
「Aおはよ！宿題ちゃんとやってきた？」
「なっちゃん！おはよ！もちろんやってきたよ」
「どうせまた、お兄ちゃんに教えてもらったんでしょ？」
「違うよ〜なっちゃん。今回はお父さんだもん」
「Aはいいなぁ〜イケメンなパパさんにお兄ちゃんに彼氏に…」
「だからなっちゃん、潤は彼氏じゃないって…あっ！」
「どうしたの？」
「数学の教科書…忘れちゃったみたい」
「えぇー、数学１時間目じゃん。どうすんの？」
「どうしよう…」
「松本君の所、行って来たら？私、残りの宿題すませとく」
「うん、行ってくる！」
なっちゃんは、宿題があと少し残ってるらしくて一緒に行けなかった
別に一人で行くのは構わないんだけど…
やっぱり他のクラスに行くのは緊張する
教室の入口からちょっとだけ覗くと
潤の席は、廊下側じゃなくて窓際の席だった
誰かと話してる…
全部は聞こえなかったけど、確かに聞こえた単語…
あの人…潤のこと
下の名前で呼んでるんだ…
珍しいなぁ
だって、今まで“松本君”って呼ばれてるのがほとんどで
それに、あんなに女子と仲良くしてる潤を見るのは初めてだった
どうしよう…
楽しそうだから、他の人に借りようかな
あの人、中学一緒だったし…
「あれ？Aちゃん、おはよ」
「相葉君、おはよ！今朝は正門で会わなかったね」
「あぁ、俺がちょっと寝坊しちゃってさ(笑)それより、松潤に用があるんじゃないの？」
「うん、そうなんだけど…なんか楽しそうに話してるからさ…あっ、相葉君お願い！数学の教科書貸してくれないかな…」
「それなら、ちょっと待ってて」
大きな声でおはよ！って聞こえてきて
相葉君の肩越しに、潤の顔がひょっこり見えたかと思ったら
私に向かってものすごいスピードで走ってきた
『A、どうした？何かあった？』
「あっ、潤…楽しそうに話してたから、声かけづらくて…もうよかったの？」
今度は私が潤の肩越しに、さっきまで話してた女の子を見たら
相葉君と周りの子達と楽しそうに話してた
『いいのいいの、大した話じゃないし。Aの方が大事だし。俺の所に来るなんて珍しいじゃん』
「あぁ、うん…数学の教科書、忘れちゃってさ。貸してもらえないかな？」
なんだ…相葉君、用件は伝えてくれてなかったのね(笑)
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二葉（ふたば）(プロフ) - ゆかりさん» 読んでいただき、ありがとうございます(^^) (2018年7月20日 18時) (
レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノしようちゃんの潤君愛してる (2018年7月15日 6時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
二葉（ふたば）(プロフ) - はるさん» はる様！早速ありがとうございます(^^)彼の方が好き好きだと、いつも以上に応援したくなっちゃいますよね(。-∀-)まだまだ、始まったばかりですので、これからの展開もお楽しみに！ (2018年7月7日 20時) (レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 二葉さん新作ありがとうございます！なんだか可愛い二人…男の子の方が好き好きなお話好きです！（好きが多い）これからどうなるのかとっても楽しみです！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: b3c5b647ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年7月4日 23時
