37◆ちょっと気になってくれたら◆ ページ37
俺が弁当を広げると
横から手が伸びてきて
何も言わずに卵焼きをさらっていった…
まぁ、Aの好物だしね
俺の母さんの卵焼き…
食べ終わってから
午前中のモヤモヤをぶつけた
『ねぇ、A…昨日言ってた、下の名前で呼ぶのがどうのこうのって…生田のこと？なんで、そういうことになった？』
「なんでって言われても…」
『なんて言われたの？』
「ねぇ、櫻井さんって、松本と付き合ってるの？って聞かれて、付き合ってないよ？って言っどうして？って聞いたら、下の名前で呼んでたから、俺も呼んでいいかな？って言われたの…」
『他には？』
「僕の事も名前で呼んでほしいって」
『はぁ！？で、どうしてんの？呼んでんの？』
「一応…ね、だって断れないし、呼び方なんて意味ないでしょ？何か変わることじゃないし」
『そうか…Aは何ともないってことね…俺は結構、特別だけど。下の名前で呼ぶのも呼ばれるのも…今まで、Aしかいないけど…戻ろうか、掃除始まるし』
我慢してたのに、ついにポロっと出てしまった…
Aがその気になるまで、待ってようと思ってたのに…
でも、俺にとって
“Aは特別”ってことを
分かってもらいたかったってのもある
俺が勝手に我慢して
一歩を踏み出せずにいるだけなんだけど
だからと言って、最近知り合った様なヤツに
取られるのは嫌で
じゃぁ、前から知ってるヤツだったらいいのかよ？
って言われたら、それも嫌で…
まぁ、ライバルになるかどうかは別として
俺が注意しなきゃいけない人は特定できたから
それだけでも、収穫ありってことにしておこう…
中庭から校舎に入って別れる間際
『ねぇA、もし三浦がいいって言ってくれたらなんだけど、これから週に一回だけでいいから、昼一緒に食わない？』
「えっ？いいの？」
『いいに決まってるじゃん』
「いや…さっき怒らせちゃったかな…って思ってたから」
『呼び方の事？怒ってはないよ。まぁさAは変わらず、そのままでいてよ』
「うん…？」
『じゃぁ、また帰りに』
Aは理解していないみたいだったけどいいんだ
俺が悩んでるように、Aもちょっと気になる…程度に
悩んでくれればいいなって思ったの
久しぶりにジワルＪを出しちゃった
38◇来週からの楽しみ◇→←36◇浮かれ気分のランチタイム◇
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二葉（ふたば）(プロフ) - ゆかりさん» 読んでいただき、ありがとうございます(^^) (2018年7月20日 18時) (
レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - ニノしようちゃんの潤君愛してる (2018年7月15日 6時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
二葉（ふたば）(プロフ) - はるさん» はる様！早速ありがとうございます(^^)彼の方が好き好きだと、いつも以上に応援したくなっちゃいますよね(。-∀-)まだまだ、始まったばかりですので、これからの展開もお楽しみに！ (2018年7月7日 20時) (レス) id: 90e6df2236 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 二葉さん新作ありがとうございます！なんだか可愛い二人…男の子の方が好き好きなお話好きです！（好きが多い）これからどうなるのかとっても楽しみです！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: b3c5b647ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年7月4日 23時
