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2.聞こえた声 ページ2
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ひとまず、背負っていたリュックを降ろし
中から画材を取り出す。
入部してから、
もう２ヶ月も経つのにの私の画材はピカピカで
なんだか不思議な感覚だ。
A｢っしょ…｣
そんな事を思いながらｷｬﾝﾊﾟｽを広げると、
昨日までの、書きかけの絵が目に入る。
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技術的には、まだ未熟だけど…
なにせ、入部して初めて描く作品だから、
悔いの無いように書きたくて…
結局、２ヶ月も掛かっているのだ。
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絵の具を混ぜるため
水を組もう、と向かう。
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この旧校舎は不思議な構造で、
美術室には水道がなく、
新校舎と旧校舎とを繋ぐ、
屋外の渡り廊下まで行かなくてはならない。
廊下の、少し開いた窓からは
野球部だろうか――
いやに元気な掛け声がした。
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無事に水を組み終えて、
美術室に戻ろうと、踵を返した瞬間……
｢あっぶなーーい!!｣
上から人が…
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作者名：いづみ
