恋愛ドラマティック２

96.苺 ページ47

ﾏﾏ「A、ケーキ食べる？」






家に入ると

ママはいつもとおんなじなママで

ダイニングテーブルには

大好きな

ママの手作りの

苺のタルトが置いてある










「苺のタルト…？」


ﾏﾏ「A、大好きでしょう？」


「こんなに沢山の苺、どうしたの？
まだ苺の季節にはちょっと早いんじゃ？」


ﾏﾏ「駅前の八百屋さんに無理言って、分けてもらったの♡」









嬉しそうなママの奥のキッチンには

贈答用の

箱が置いてあって

たぶん、

この苺がそこに

入ってたんだと思う










「またそんな、無駄遣いして！」


ﾏﾏ「だって、Aと一緒に食べたかったんだもん♡
張り切って朝から作っちゃった!!
それに、今日はお祝いなんだからいいでしょう？奮発しても。」


「お祝い？」


ﾏﾏ「また一つ、家族の絆が深まったお祝い。」


櫻「A、俺はね、家族って、何度もこうしてぶつかり合って、それを乗り越えることで、絆が深まると思うんだ。

だから、まだAには、本当の父親だと思えないかもしれないけど、何度でもぶつかって、いつかはAに心から、父親だと思ってもらえる日まで、俺頑張るから。」


「翔ちゃ……」


ﾏﾏ「さ、二人とも手を洗って？
早くしないと全部食べちゃうわよ？笑」


櫻「ちょっ、待って待って！
ほらA、手ぇ洗いに行こ？
最近のルリさんの食欲、マジ半端な…」


ﾏﾏ「翔くん！怒
妊婦はお腹が空くんですー!!」


櫻「わ！ごめんなさい！
ですよね！
二人分ですもんね!!!!
((((；゜Д゜)))」



















あたし

ママの子でよかった








翔ちゃんの子どもで

ホントによかったよ






　








言わないけどね!!
( ￣3￣)｡o O

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